20171208



竹中平蔵「今の日本人は童貞男子とそっくりだ」

ちょっとこの記事気になったので忙しくて死にそうなところなんですが管を巻きたいなぁと思って久しぶりに筆をとってみました。


そんで表題のリスクをとれを鵜呑みにしないほうが良い、って話なんですが。
記事中では今世界は大変革期で今挑戦しないでどうする的な話がされています。
竹中さんといえば派遣法とかで何かと世間の目の敵にされているお方ですが今回も世間の目の敵になるような発言でプチ燃えてます。

■リスクを取れ(もっと稼いでくれ)という発信
リスクをとれってことは要するに政府とかも推し進めてる
 副業とかしながら稼げー
 NISAとか用意したぞー投資しろー老後2000万円じゃ足りないぞー
とか国民に積極的に稼げっていう部分なんだと思います。多分。


■多くの人の収益は目減りの方向に向かってる
RPAとかでどんどん事務の仕事とか単純労働系がどんどん不要化していってるわけで
僕も稼げる方向にガンガン進まないとやばいよなーと思います。知り合いの会社はいつの間にか新入社員を数年とらなくなったみたいです。


■流動性が少ない今回の産業革命
今回テック企業による産業改革の特色の一つが、
テクノロジーの発達による利益の一極集中化です。テック系企業は従来の産業革命とは異なり、新しいコンテンツを生み出しはするのですが、そこには製造業が不在でほぼソフトウェアのみで完結しているのが特徴です。ようはテック系企業が利益を総取りしているわけです。
GAFAが世界の企業ランキングトップになっていますが、そこの席にはかつて自動車産業がいました。

そんなわけで相対的に今エンジニア界隈の業種に就く人たち、そのスキルがある人たちはうまく利益を享受できるポジションになってきてる感じですが、なにせそこで出た利益が仕事として外部に還元されないので、その界隈に関われていない業種が死屍累々になるのはある意味必然。なので企業は利益を維持するために設備投資の代わりに人を減らす方向に舵を切るしか無いわけです。


■経済の分断化が起きている
……。えーつまり何がいいたいかと言うと、エンジニア界隈以外で今まともに食える職種って、もともと結構潤沢な固定の資産を持つ不動産や国からの公共事業を得られるようなお硬い仕事系統に徐々に絞られていき、その界隈を掠らない、その界隈に求められない事業を行っている企業が相対的に貧乏になっていくわけですね…。

つまり経済の分断が起きている。皆さんよく耳にするやつです。映画で大ヒットしてる「ジョーカー」はこの経済の分断により無敵の人化していく主人公の物語。


■人間は困窮状態でバカになる傾向にある
前提が長くなりました。ようするに、竹中さんの言う挑戦童貞なんですが、多くの人は挑戦なんてしてられない状況になってるのですよ。
人間の行動心理としても有名な研究がありますが、農家の人に収穫前と収穫後でどれくらいIQの変化が見られたかという実験があります。
ご存じの方は御存知の通りで、収穫前の方がIQが下がる傾向が見られました。
収穫後というは手元に潤沢な資源があるため、その人の判断には「食うに困るかどうか」というノイズが入らなくなる。
一方で収穫前の人は課題に向き合う上で「作物がしっかり実らなかったらどうしよう」というノイズが入ってしまい、そのノイズが判断力を鈍らせる。
ようは人間は自分が失敗しても良い環境が準備できてはじめて次のリスクに向かい合う方が成功の確率が上がるってことです。
あとは失うものが何もない人もリスクに晒されても判断力が低下しないそうです。


■不特定多数に向けられた言葉として受け取るとストレスしかたまらないのでスルースキルが試される
さてはて、竹中さんの言葉は全国民に適応する言葉として受け取ると非情な言葉にしか聞こえないわけです。
だって前述の通り経済の分断が日本でも起こってきている中で、多くの人が預貯金に回す金すら危うい状況になってきてるのに「挑戦童貞だ」とか言ってるわけですから。んでも実際ある程度余裕のある状態の層に政府は挑戦してくれー法人税も下げてるから企業してくれーインボイス制度も導入するから個人事業とか小規模なことやってないで早く企業してくれー投資してくれ―と促してる状況からも、やれるやつはガンガン攻めてくれ、と制度整備していってるわけですね。

(ただ報道されるのは政治家等々の残念なニュースばかりでメディアもメディアでこの機運の足を引っ張っていると言わざるを得ない…というか自分たちの既得権益死守に集中しすぎ…)


■今回の件やら14万円問題やら、社会の分断の象徴みたいな話だなぁと
…ただ僕は竹中さん等はじめとした既に成功を収めている人たちの庶民感覚の欠落具合が結構気になるんですよね…なんだろう、その他大勢のことはもう知らない、一部の人に聞いてもらいたかっただけ、みたいな内容結構皆言うんですけど、あーたそれ自分の発信力とか考えなさいよと。特に竹中さんは度々派遣法をやり玉に一部の層の恨みをものすごっ買っている立場で、正直控えてくれ、と思っちゃいます。


■自己責任論者が語らない残酷な不平等さについて
ネオリベラル、いわゆる自由主義の人たちが謳う自己責任論は落合陽一さんも言われてる通り父性が無い。そもそも自由主義はスタート地点の時点でかなりの優劣が発生してしまう。ようは親が貧乏だと子どもの学力が将来的に下がる、というのも自由主義においては自己責任になってしまう。そういう感じで「機会の平等を謳った残酷な不平等」が加速するのかな、と。余談です。

「ふたりの人生は、何がちがったの?」。格差社会にメッセージを投げた漫画
https://tabi-labo.com/280195/on-a-plate
機会の平等を謳った不平等についてはこちらの漫画なんかが特に象徴的。同じ努力をしてもスタート地点が違った時点でリベラルは


■考えるだけでもしんどいと思うことはそもそもリスクですらないのかもしれない
とりとめもないこと書きましたけどとりあえず、意識高い人たちのリスクをとれーって言葉は、あんまり鵜呑みにしないほうが良いってことです。しっかり貯蓄して自分の収益源も確保した上で万全の準備ができてる人だけ、新しいリスクに挑戦するのが健全ですよね、という感じでした。


■成功者たちはサードドアを持ってる(率が高い)
あと成功者の人たちを見るときは、彼らのバックボーンを調べると良いです。彼らのほとんどはある日突然大成功するわけじゃないです。実は有名大学卒の背景、実は有名教授の推薦があった、実は親が◯◯だった、実は有名企業で働いてた、等々。

もちろんそれだけで成功すると言ってるわけじゃないですが、ザ・サードドアという本が話題になったように、成功話の裏側には結構サードドア(裏口)の話題があったりします。リスク論者は何故かわかりませんが(まぁ商売にならないからでしょう)ここを語りません。あくまで情熱とかプロダクトの良さとか営業能力とかそういうことを語ります(駄目という話ではないですよ)


■リスクとれーって人が一世一代のリスクをとってるような場面あまり見ない件
リスク教は何でもリスクさえとればなんとかなると思ってるのが怖いのです。
計画性のないリスク勧誘は自害勧誘に近いと思います。
なので、リスクを勧めてくる人には注意しておいた方が良いですよ、と。
リスクを取るなら転んでも大丈夫な準備をしてからにしましょ、という感じでした。

■最後に
で、こういうことが分かった上で、それでもリスクを踏んだ先に得られるものがある、今しかないんじゃあ!!って思うことには果敢に飛び込むことも大事だと思います。すべてが理性でうまくいくわけでもまたないのが世の常ですので。

ではではまたいつか。

※僕の日記は僕個人がその時に思ったことをただ書きなぐってまとめてるだけで、メディアとしての信憑性とかは担保されてませんのでそのへんご了承ください。あとはあくまで個人の意見なので会社の意見とは一切関係ありません。

サードドア: 精神的資産のふやし方
アレックス バナヤン
東洋経済新報社
2019-08-23