mushi_people
出典:いらすとや

 最近私、このブログとは全く違った形で別の活動を行っています。自分的な「効率的に衆目を集める」ための実証実験でもあるのですが。ジャンルは創作活動、とだけ書いておきます。割と効果は出ていて、おこなったアクションの割には、そこそこのリアクションが獲得出来ています。計算通りといいますか。(今の所こちらのまじクズ活動と紐付けるつもりは無いです。リアルに会ってる人だと地続きになっちゃうのであんまり隠してる意味も無いんですが)






■オリジナルの高い壁
 創作活動において、評価以前の話に「そもそも見てもらえない」というのがあります。存在を認知されない。オリジナル作品というのはその最たるもの。マンガとかがすごく良い例です。


■成功している商業作品は「見られる工夫の集合体」
例えば、SFというジャンル。マンガではめったに当たりません。前提となるSF知識が多く、入り口に入るところから既に大変なのです。(そもそも殆どの人にとって、スペースファンタジーなのかサイエンスフィクションなのか、というところからワカラナイことだらけ)

 ガンダムがSFでウケてるのは、ガンダムという割とかっこいいロボットがいて、アムロやシャアなどかっこいいキャラ達の人間ドラマという動線がまずあったから。

ここ数年で急に人気を伸ばした名探偵コナンなんかも、本編に登場する「安室透」という「海鮮肉野菜全部乗せ和風中華フランス料理」みたいなものすごい情報量の顧客動線を持つキャラクターの登場から。コナンでも十分キャラは立ってたわけですが……。



■見られるには理由がある
 まそれはともかくとして、商業系作品はしっかりと「顧客の動線(観る動機、自然と見てしまうデザイン、キャッチコピー、タイトルロゴ)等々を商売としてしっかり計算して打ち出してきます。商売だと割と広告とかでゴリ押し出来たりもしちゃうのですが。



■あなたの創作作品は何故手にとってもらえないのか
 さて話は戻り、売れる売れない以前の問題の「あなたの創作作品は何故手に取られないのか問題」。創作活動の際に訪れる地獄の扉です。(そもそも創作活動において「誰かに見られて嬉しい、評価されたい、売りたい」という欲求が無い人にとっては無縁の話)

 さてそれは実力なのか。NOではない。
 さてそれはセンスなのか。NOではない。
 さてそれは運なのか。NOではない。

 答えは簡単。見られる工夫の欠如。知ってもらう工夫の欠如。

今日日、凄まじいまでの情報があふれる中で、認知されることのハードルがどれほど上がっているかという話です。インターネットのおかげで発信しやすくなったから忘れがちな人も居るのですが、みんながネットに接続して皆が発信できるということは、より目立つ人、工夫してる人が「見える」ようになってしまっています。その工夫をしない発信というのは発見されるのをただ運に任せて待つだけになります。



■創作者は創作が好きだから「創作物の中身の反省」をしてしまう
 なのですが意外と見渡してみると、この見られる工夫を怠ったまま、自分の何がダメなのか実力が伴っていないのか、運が悪かったのか、等々いきなり「コンテンツの中身の反省」を開始します。フォロワー15万人の人の発信とフォロワー100人の自分の発信とを比べ、一喜一憂。



■発信の仕方問題と、ファンビジネスの考え方は親しい課題
 そんなことで悩むよりもそもそも「発信の仕方が間違っていなかったか」ここから考えます。
近年注目のSHOWROOMのサービスを手がける前田裕二社長がファンビジネスを語る中で、駆け出しのバンドが何をするのが一番衆目を集めるのかについて言及していたことがありまして。

これ答えが簡単で「まず有名な曲のコピーバンドから始める」です。コンテンツ飽和時代にオリジナルにいきなり真剣に耳を傾けてなんてくれない。まずは耳にしたことのある曲を歌う。その中で、お客さんが聞く姿勢が出来てきた時に、オリジナルも差し込んでいってみる。ここまでしてようやくオリジナルを見てもらう土壌ができるわけです。



■良作は工夫が無いこと消えていく
 例えばTwitterとかでも埋もれている作家さん、ハッシュタグ書いてなかったり、キャプションも検索されるような内容になっていなかったり、内容も誰もが想像が容易い舞台じゃなかったり。。。等々。見られないには理由がある。創作するなら(それで評価を得たい、多くの閲覧数を得たいなら)まず見られる工夫。

発信の前にここから始めるのとそうじゃないのとで、同じ創作でも「手に取られる率」に雲泥の差が出来てしまいます。


■埋もれた名作をどう回避するか
とダラダラと私見を述べてきたわけですが、既に先人がありがたい知見を共有してますので、創作者はまずこっちを見たほうが良いと思うわけです。私はこの素晴らしき知見にただ乗っかっただけです。あはは。

埋もれた名作は、なぜ埋もれたままなのか

ちなみに私のブログはあんまり見られる努力してない(やる気がない、あまり注目されても困る)ので、現状のままで細々たまに誰かが来るくらいでいいかなと思ってます。いずれなにかしらやろうかとは考え中ではありますが。

人生の勝算 (NewsPicks Book)
前田 裕二
幻冬舎
2017-06-30