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 まず見出しのメテオラ修道院群のインパクトに度肝を抜かれます。一体どうして何故こんなところに修道院が。そこには人の精神性が深く結びついているようです。気になるレビューをまとめてみました。


上位レビュー
やっぱり断崖ってエエなあ。下が海や川だったら超スリリングな高飛込もできるしなあ。また夏になったら高飛込したいなあ。ついでにビキニのチャンネーも眺めたいなあ。昔の『ムー』に載ってたげな不可思議な景色が丸一冊。フランスの崖の上の、ライトアップされた子を抱く慈母像を生で見てみたい。老いた峰=Old Peakち意味のケチュア語「machu pikchu」から名付けたaltitude=標高2kmものマチュ・ピチュの発見者ハイラム・ビンガムは映画インディアナ・ジョーンズのモデル。宗像ユリックス図書館・返却棚から


なぜ断崖に建てるのか。それは自然の要塞だから。つまりは、つねに外敵からの攻撃にさらされていた闘いの歴史なのだ。現代では幸いにも観光地化されたところが多い。とはいえ、俗界から離れた静かな聖地としての修道院や教会として、芸術家の街として、朽ちるままに打ち捨てられた廃墟としての絶景もある。表紙の小さな修道院は、1995年以降、宗教建築として復活し、一人の修道士が住んでいるという。よく見ると華奢な梯子が絶壁に渡してあり、まるでラプンツェルのようだ。髪の毛ではないけれど。

図書館 読友さんが読んだのを見て怖いもの見たさで借りてみました。○○と煙は…と言いますが、殆どの場所が信仰心か、侵略者からの防衛のために造られたものです。なにしろ、断崖絶壁に建てられているものが殆どなので、観に行くだけでも大変そうです。中には「どうやって建てたのか?」なんて思わせる物もあり、人間の業の深さを感じてしまったりします。解説が必要最小限なので、もう少し詳しい解説が欲しいところですね。


 取り上げられている地域の説明。また何故難所に建物が建造されるのか。それは天然の要塞であるということ。あくまで場所の説明であって、掘り下げた解説までには至っていない模様。

 一方で気になったレビューはこちら。

ピックアップ
表紙の写真の「カツヒの柱」はジョージアにあり、石灰岩の一枚岩からなる。上には修道院が立っていて、1人修道士が生活している。地形や建築にも興味が湧くが、わざわざそんなところで祈らなくてもと思ってしまう。日本でも唯一、鳥取県の三佛寺投入堂が載っている。山伏などの修行場なのか、だれもお参りできないよ。スペインのカトリックの修道院が比較的多く載っていたが、イスラムとキリスト教の戦闘の拠点のため作られた要塞が残っているものも多い。厳しい環境に身を置くほど精神は研ぎ澄まされるのか?自分は眺めて空想してるだけで満足。

人は天空の高みに何を見るのだろうか。寺院や僧院、修道院、教会などの宗教の建築物が多いことから、洋の東西を問わず、人がその高みに見るものにある程度の共通項があるように思えてならない。峻烈な絶壁の、俗世とは隔絶した、削ぎ落とされた清々しさ厳しさ、全てを捨てて打ち込む祈り。恐ろしいほど研ぎ澄まされた精神の集中を感じる。宗教を離れては、天空の要塞。何者の侵略も許さない孤高の権力。自然の厳しさを自らの力とする胆力。


 厳しい環境にあえて身を置くことは、同時己の、そこに居る人々の精神を研ぎ澄ますことにつながっているのだと。同時に、その場所を得ているという権力感にもつながるようで。環境を利用して精神を高揚させるという意味があるようで、なるほど昔から人は大きく環境に左右されていたという歴史が、意外な視点から発見できるのでした。