人生とはすべて自己責任であるという考え方主張があります。大人になれば自己責任。自分の判断で返ってきた結果はすべて自分の責任にある。



 私達の暮らしにはいつも自己責任がつきまといます。でも都合の良い言葉で自己責任が押し付けられている場面もあるなとも思います。

 人は自分の意思で物事を決めていると思われがちですが、周りの状況、付き合う人、情勢、運、いろんなものに左右されて判断を下します。

 最後に決断したのが自分だから、それは全て自己責任だというのは至極暴論であります。

 例えば詐欺師に騙された人が自己責任かと言えば、万人が詐欺師に対抗するための自己防衛としての教育は受けてきていないわけで、騙されるのも自己責任だ、という話にはならないですよね。どう考えたって騙す方が悪いんだから。

 産まれた家は選べないのに、親から授かる教育の質は自己責任になるかといえば否。経済的格差も自己責任?否。しかも人になった瞬間から自己責任になるのか。

 とまぁ分かりやすい話題はここまでで、例えば環境的に自然と目の前の選択肢しかもう無いように思えて選択して、失敗だったらそれは自己責任なのか。傍から見れば自己責任かもしれませんが、「そうせざるを得ないようにうまく誘導された」とも言えるわけで。

 自己責任って酷く曖昧な基準だし投げかける言葉としては随分と乱暴で無責任で気軽な言葉だなぁと感じます。暴論。わたしは他人にこの言葉投げかけるのが大嫌い。

 自分に対してのみ言って良い言葉だなとは思います。奮い立たせるために。自分を。

 つまりは簡単にまとめると、他人に対する「自己責任」って言葉はあんまり良いと思えない。使い所によっては相手の人生とか尊厳を踏みにじるので他人に使うものじゃない。
 
 自分を奮いたたせるためにならば使っていくのはアリかなと。

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