ふと過去の会社の事を思い出し、今現状の会社経営にも当てはめてみて思ったことなのでメモに残しておこうと思いました。


 特に会社経営の立場になってからは、受託だけではイカンので何かアイデアで勝負したろ! なんて思ってみて実際やってみたりするんですけど、その時にふと過去の思い出が蘇ります。

 前社在籍中のこと、ライバル企業から似たようなコンテンツが売り出されて似たようなシステムが組まれておりました。(私の事知ってる方々からはなんとなくお察しの話ですが。)

 さてそのコンテンツ内にある日、その当時としてはびっくりするアップデートが行われました。オマージュコンテンツに先を越されたとなると会社はどう対応するんだろうと見守っておりましたが、数時間後にエンジニアが同種のアップデートをすぐさま行いました。

 何が起こったのか一瞬わかりませんでしたが、他社のアップデート内容をたった数時間後に遜色なく、むしろ他社よりも使いやすいアップデートがされたのでした。

 なんとなくその時に「あ、ただのアイデアじゃ他を出し抜くことは出来ないんだな」と悟りました。私はそれまで一発アイデアをとにかく試してみて当たればOK的楽観的に考えてたので割りとその出来事は衝撃だったといいますか。

 そんなわけで単なる一発アイデアというのは今もたまに思い浮かぶんですが、その度に先程の出来事を思い出して、今思いついたことよりももう一歩面白いものにしよう、と考えるよう意識するのでした。

 素晴らしいアイデアとは何だろうか、という事を考えた時に先日発表されたニンテンドーラボにはびっくりしましたね。発想自体はダンボールキットを活用することでコントローラーの使用にもっと独創性を持たせるみたいな内容でしたけども。

 そのアイデア自体がコントローラーの特色を惜しげもなく活用することが出来て、かつswitchの発売から続いていた転売による在庫不足、まずはゲーマーが購入をしたくなるラインナップ、そうした経緯を経て1年後の発表。

 あ、こりゃ家族持ちもこれまでゲーム興味無かった人も買うわ。すごいアイデアだ。うなりました。

 アイデアにしっかりとしたインパクトを与えられるための下準備と、アイデアが単なるワンアイデアではなくて無限に広がっていくであろう期待感の演出。それら総括した戦略であって感服。任天堂からは本当に学ぶことが多いななど、思いました。

 話戻しまして。アイデアにそれなりに価値を与えるにはそれなりの戦略が必要であるし、簡単なアイデアならすぐに真似されて終わりだから、ワンアイデアで何か大きいことが達成できるというのはあんまり考えずに、アイデアが浮かんだら地道に道筋を考えてコツコツ作り上げていくと良いぜ的なそんな話でした。
流行りに便乗してpeing登録してみたので、メールするほどでもないし、かといってコメント欄に書くのも違う、みたいな質問とかありましたらこちらに投げてみてください。何か答えるかもしれません。

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