この前本屋で孫とおばあちゃんのなんとも言えぬやりとりを見かけて、自分の子供の頃を一瞬フラッシュバックするなど。

■自由に選んでいいとは言ったが、自由に選ぶことは出来ない 分かるな?

 本屋の絵本コーナーで孫に本を買ってあげようとしているおばあちゃんがおりました。孫はウキウキで自分の読みたい本を持ってきました。すると。

「もっと勉強になる本だったら買ってあげるからね」

 と制止しておりました。孫は悩んだ後に「じゃあこれ」と本を差し出しましたが。

「こういうのはお勉強にならないでしょ」

 と再び制止。

 私は最後までその光景は見てなかったのですが、なんともいたたまれない気持ちになりながらその場を後にしました。


■ダブルバインドは思いの外、心理的なダメージになる

 私も子供の頃によく祖母から似たようなことをされました。最初に「自由」という条件を与えられながら「そうじゃない」「そうじゃない」と囲い込みをされる。

 そんで結局そのやり取りの本質は、自由を提供する側がなるべく痛手を負うこと無く自分の良いように相手を操作する方法なわけですね。

 自由を与えられた側が意気揚々と選んだ選択一つ一つに対して否定が重なることで、当人はどんどん自尊心を削られていきます。だって自分の意見が尊重されないのですから。

 それが続けばやがて自分の意思決定に自信を持てなくなっていきます。

 するとどうでしょう。孫は自分の言いなりになるのです。だって自分で決めたところで全部否定されるのだから、従っておいたほうが苦痛にならないわけです。

 自分の意思決定には苦痛が伴う。

 これの刷り込みによりやがて指示待ち人間が生まれていくのです。




 しかし考えてみればこれは教育現場でも職場でもメディアでもそれこそ世代に渡ってわりと行われていることですね。私は大嫌いな考え方です。

 その結果、最近の若い人は無気力だとかやる気がないだとか、というようなことを言って更に若い世代に追い打ちをかける。いやぁ卑怯千万。


■誰に対してもまず敬意を持って接しなければなと改めて思った

 なんだか久々に虚しい気持ちになるのと同時に、自分はしっかりしなければなと思える場面に遭遇したのでした。
流行りに便乗してpeing登録してみたので、メールするほどでもないし、かといってコメント欄に書くのも違う、みたいな質問とかありましたらこちらに投げてみてください。何か答えるかもしれません。

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