ホラーものの映画が好きで、心霊現象をテレビで観るのが好きで、そんな私は霊感ゼロで、未だにこの世のものではないようなものは見たことがないのだけど。実は人生で数度だけ貴重な金縛り体験はしたことがあって、この時にようやく霊的なものが見えたことがある。

 私はこの金縛りを通して、怖いっていうか、脳ってすげーと改めて思うようになりました。以下発生条件等について。



■金縛り発動条件

 まず、肉体的疲労感が一切無いことがあげられます。
 
 次に、精神的疲労感がとてつもない状態であることがあげられます。

 つまりは身体は元気なのに精神的に疲労困憊で、気を抜くと落ちる、みたいな特殊条件が求められます。

 これは完徹などの単なる寝不足では発揮できません。なぜなら完徹している段階で身体も著しい疲弊を伴っているため、そこで落ちても単に「気絶or睡眠」にしかならないからです。

 身体には問題が無いけども、精神だけがトぶ状態が求めらます。

 例えば私はが初めて金縛りを体験したのは、ペーパードライバーなのに奥さん(当時彼女)といきなり日帰りロングドライブ。その後夜食事して家に一人で帰宅後に発生しました。

 ロングドライブの時点でかなり参っていたのに、彼女の手前事故るわけにもいかず、かといって休憩して昼寝などもするわけにもいかず。朝から晩まで精神力を使いまくり。しかし身体はただ単に運転してご飯食べて、という大した運動もしていなかった状態。

 これで一度目の金縛りが発動しました。


■どんな感じなのか

 電気をつけっぱなしで布団に本当に倒れこむようにして仰向けに寝ました。意識ははっきりしているのですが、段々と身体がしびれて耳がボーっと血液?の流れみたいな音が聞こえ、だんだんと頭以外が動かせない状態。

 あれ?と思って、身体を動かそうとするも、全身が完全にしびれて布団に押し付けられたような感じになり、身動きがまるでとれない。一番近い体験に例えると、全身麻酔をしたのに意識だけ飛ばなかった状態。

 嫌だなー怖いなーと思いながらも目だけは動くものだから、ふと居間と寝室の間の扉にかけていたコートを見つめる。視界はぼけている。

「うわ、これ金縛りだよなー嫌だなーあのコートが人になったら嫌だなー」

 と、思っていたら。コートが人になって、動き始めた。

 卒倒するかと思った。マジかよ!

「え、こっち来んなよ絶対来るなよ」

 と思ってたら、こっちに来た。

「うわ、これ死んだあいつ(私が生涯で一番憎んでる相手)だったらどうしよう」

 と思ってら、その人間になった。

 もう、言葉を失った。慌てて目を閉じた。すると、耳元でボソボソと、奴の声が聞こえた。怖すぎてそのまま気を失った…ように思えるような数秒後、ガバっと布団から起きた。

 キーンという耳鳴り。いつもの自分の部屋だった。あまりの怖さに寒気がするのと同時に意識が鮮明になり、既に人影はいつも羽織っている自分のコートになっていた。その夜は怖くて部屋中の電気をつけたまま寝た。


■脳すげー

 という、いかにも霊的体験っぽい感じの金縛りがあったのだけど、後日脳はすごいなぁと思った。ようは私の意識は脳の疲れと反比例した身体の健康状態との作用によって、半覚醒状態に突入した。

 この半覚醒状態では脳は嫌か好きかは置いといて、イメージしたものをそのまま作り上げた。しかも五感全てが騙された状態だった。

 夢を自分の意志でコントロール出来る人というのは一定数居るらしい。

 落ちも何も無いけど、私はこの金縛り体験を通して、脳の凄さにえらく感動しました。

 ちなみに余談として、その後もたまに条件が重なって金縛りが発生するようになってからは、白い人影がドアを開けてゆっくりと自分の枕元にやってきて、自分を暗い瞳で見つめていて、それが怖くて目を閉じると耳元でボボボボボというおぞましい声を上げる、みたいなシチュエーションの霊をイメージして体験してみたりしてました。いやぁこれもなかなか怖かった。

 幽霊の正体見たり枯れ尾花、という言葉が昔からあるということは、昔の人も脳に騙されて幽霊を見ていたんでしょうねぇ。
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色々理解してる最中。
まじめ系クズこと、まじクズが日々経営者として奮闘する記録をブログよりも濃厚に残すかもしれないし、私のブログ活動以外の側面をこちらは色々と出していこうかな…?
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