他人をサゲることはあまり自分の利益を生まない。だけど人は平気で他人をサゲる。見下す。コケにして貶める。人間である以上は仕方ないのかもしれない。だけどサゲるにしてもそれぞれ違いがある。

 違いが見抜ければ可愛げを見抜けるかもしれないし、何も考えてないんだなぁと見抜けるかもしれないし。

 サゲるとひと言で言っても様々だよなぁなんて最近は思うのであります。



■自分の立ち位置を守りたい、自己防衛からのサゲ

 「最近の若者はこれだから…」

 というのはある意味、年寄りが自分よりも若く吸収力がありかつ新しい常識を手にした相手に対する防衛策であると言えます。最近の新人はどうだとか、バイトだからどうだとか、基本的には「芽を摘んでおく」ことで敵対者を減らす。

 動物本能的であるとも言えます。いわば人を見下してサゲることは人間的な、あまりに人間的な普遍的本能。本能なのである程度こういう態度が出るのは仕方ないとして、どこまであとは自制するかなのでしょう。

 ただこの手のサゲは一番見苦しい感じですし一番人が離れていくパターンですね。


■仮想敵を作って味方を作るためのサゲ

 サゲは戦略としてよく使えます。サゲることで相対的に自分の価値を高めたり、サゲることで相手の金銭的価値・能力敵価値をサゲたり。そのサゲを利用し、同調を誘うことで味方作りに利用することも可能です。

 サゲ合う事で結託する。サゲて共通の敵を作る。仮想の敵を作る。共通の目標を持たない人間同士が集まるにはサゲる相手が居るのはとても好都合です。一時的な共同体を作るには良いとして、長続きはあまりしないので即効性と持続性を切り分けるのなら使い方次第なのかもしれません。


■洗脳のためのサゲ

 当人をサゲまくることで自分を高みに置くと同時に、サゲた相手を洗脳するという手段もあります。人は自尊心を失うことで従順になりやすくなります。あとは「そんなお前のことを理解してやれるのは私だけだ」みたいなことを言えば洗脳完了。

 私はすごく嫌いですけど、実際そうやって相手をコントロールする手段としては定石だったりするので怖いですねーくわばらくわばら。この状況がやってきたらすぐ逃げるのが賢い選択なのかもしれません。


■パーソナリティ表現としてのサゲ

 自分が何を嫌いでそれはこういう理由だから、とわざわざ初対面の相手に豪語する人がいたりします。「何が嫌いかより、何が好きかで語れよ」みたいな名言を排出したマンガがありますが、この言葉とても良いですね。

 ともあれ、何が嫌いかということで自己紹介をする人というのは一定数居ます。無意識にマウントとりたい人です。これはもうその人のパーソナリティーなのだと思います。悪意も他意も無く、ただ自己表現の一環としてサゲる。

 性格なのでなかなか治るものじゃないし、本人が他人に明確に嫌がられて問題だと認識しない限りは改善の余地はありません。自覚させてくれる方


■他人への要求が高すぎる故のサゲ

 よくわからんが他人の失敗にはものすごく厳しい、みたいな人がいます。他人への要求精度があまりに高すぎる人です。自分の能力が高いと思っている人に見受けられます。実際能力が高いため、他人がどうしてその程度のこともできないのか、不勉強なのか、いつも不思議でならないわけです。

 他人の能力の低さが理解できないのだから、他人は案外能力が低いという事実にいつか気づくまでは、まぁどうしようも無いのかもしれません。諦めの境地。


■サゲたところで…

 「あの人に関わると、自分もどこかでサゲられるから付き合うのは辞めておこう」

 ということになる。関わると損をする類の話なので、普段から他人をサゲる人には注意をしておくにこしたことはありません。ちなみに上記のは一つだけに限った話じゃなく、複合的だったりします。

 気をつけないと全ての言動が「サゲ」から始まる人なんかも誕生したりします。もう取り返しがつかないですね。自分もいつかそうなるのではないか、いやそうなるまい、と誰かの不平不満が零れそうになったら口を慎むようにして耐えてます。


■戦略としてのサゲ

 ちなみにこれら全てを戦略として使う人が居る。サゲは使うは易し、だけど制御は難しい。しかし人の印象を操作したり人間関係を操作したりなどの効能がある。人生は殴り合いであり奪い合い、という観点もあるので、自分を守るため戦うためにサゲを使うというのも必要なのかもしれない。

 でも不要な場所で生きられるのが本当は幸せなのかもしれない。幸せの形は勿論人それぞれだけど。
VALUやってます
https://valu.is/majikuzu
色々理解してる最中。何かやるかも。
まじめ系クズこと、まじクズが日々経営者として奮闘する記録をブログよりも濃厚に残すかもしれないし、私のブログ活動以外の側面をこちらは色々と出していこうかな…?
フォローだけでもいただければ~
悪口の技術 (新潮文庫)
ビートたけし
新潮社
2005-01-28