会社員の頃からずっと思ってたんだけど、自分と比較してやたらと仕事の吸収力、成長速度が早い人というのが一定数居るなと思った。だいたいそういう人たちはいつの間にか周囲から信頼され、仕事の信用も生まれ、より良いステップへと旅立っていく。


■全然成長出来ないくやしみ

 いつまでも要領の悪い自分は、スピードも上がらないし、別段成長もしなかった。

 起業してから、毎日めまぐるしい。全てが本番環境。一発ミスったら終わり。この環境になって、自分が今まで手を付けてこなかった、苦手にしてきたジャンルの勉強も一気にはかどりだした。

 というより、そうしなきゃ生き残れないと本能的にものすごく焦る。締切があり、会社の生死に関わる信用問題があり、自分の家族身内全てに関わる責任であり。

 私は今起業したことで、ようやく「本番想定の環境」を四六時中与えられている。正直心が砕けそうになることがままある。まだ半年しか経ってないのにこのザマ。自分はもっとタフで鈍感な心の持ち主だと思っていたばかりに、なかなか堪えている。


■自分を上手に奮い立たせる

 話を戻し、私に日々、やりたいとかやりたくないとかじゃなく、もうやらなきゃダメだよこれ、という選択がやってくる。そのおかげで、会社の中にいた時代より一気にやれるキャパが増えた。相変わらず精神的なキャパは小さいものだけども。

 こういう段になって、過去仕事できる人たちのことを思い浮かべてみた。彼らは同じ会社員だったけど、いつもアウトプットしてくる内容の質が周囲に比べて段違いだった。

 私の勝手な思い込みだけど、彼らは会社員としてじゃなく、会社に所属している将来有名になるクリエイターとしての個人とか、自営業を行っている個人、なんなら将来会社を率いている自分、というような意識を本気で心の根っこから思い込みながら、仕事していたのかな、と今にして思う。

 会社員で会社にある程度守られている存在なんだなぁ、この間に色々勉強しなきゃなぁ、なんて思ってた自分とは違う次元に生きていたのだろう。


■10年先を生きてる人達との競争

 そう考えると、起業してようやくこの考え方気づいた自分の遅さというのになんとも打ちひしがれる。気づけたことを前向きに捉えることも出来るけど、この意識を当たり前として10年以上社会を生きてきた人と同列に自分が比較されるのだと思うと、今の起業活動はただただ恐怖でもあったりする。

 10年先を生きてきた人たちは今何を考えてるんだろう。戦々恐々。そもそも気づいたつもりになってるけど、この考えも違うんじゃないか。日々悶々。

 だけど、なんとなく手応えは感じている。ようするに、私の会社員時代の反省は、自分がいつでも本番の仕事に挑むつもりにどこかでなっていなかったこと。入念な準備をしてからやろうとしていたこと(モチベーションの管理もできていないくせに)


■まとめ 本番を増やして時間を有意義に効率的に使う

 早く仕事ができるようになりたい、技術を習得できるようになりたい、あれもこれももっと磨きをかけたい、と思うのだったら。同じ時間を使うのだったら。練習に時間を注ぐだけでなく、とにかく本番を増やす、本番を想定した行動をする。これが一番手っ取り早いのだろうと、そう改めて思うのでした。


「仕事ができるやつ」になる最短の道
安達 裕哉
日本実業出版社
2015-07-30