会社がお亡くなりになったりすると、転職するのか、個人事業主になるのか、起業するのか、などなどいろいろな選択肢が発生することになります。今の時代流石に終身雇用を信じている人は居ないでしょうから、お亡くなりになる以外の理由であっても生涯のうち何度か会社を離れるタイミングが訪れるものと思います。

 そう考えた時、会社員やっていたなら何をしておけば良かったのか、なんてことをふと私なりに思うことがありましたのでメモします。

 生涯を通して明確にやりたいことがある人向けではなく、今はまだ定まっていないけどそれでも備えあれば憂い無しの精神としての内容になります。



■眼の前の仕事に全力で取り組むこと

 いきなり精神論だけど、これが出来るのと出来ないのとだと結構な開きが出来てしまう。環境半分、自分の素養半分。理屈としては「自分の全力がどの程度のものなのか」の確認が出来ておくと良いというのと、筋肉鍛えるのと同じ理論で、定期的に「全力を出す」ことに身体を慣らしておくと、自分の普段の能力が底上げされる、みたいな結局のところの根性論。

 どちらかというと、自分の全力がどの程度のものなのかというのを定期的に把握できることは、自分に対する変な希望的観測や、逆に悪い印象を払拭したりもできる。

 社会生活をしていれば嫌でも全力を出して問題に取り組まないといけないような状況に陥ることもある。そのときになって初めて全力になる、というのは9回裏一打サヨナラのチャンスに、全く自分が能力を把握していない選手を代打に出すようなもの。

 なので定期的に仕事、問わずなんでもいいから本気で取り組む、というのを生活のルーチンに取り込んでいくと良い。これに関しては私はやってきたと思ってるけど、まだまだ至らなかったなぁとも思ってます。


■会社の外の人との交流をすること 名刺を二枚持つ

 仕事にある程度慣れが生まれた頃がタイミングだと思うのですが、外の人との交流を積極的に行うのはやっておくといいと思いました。

 会社の名刺を使えないなら、個人の名刺を作る。私は諸事情からしばらく会社の名前使いませんでした。良くいわれるのは、会社と個人の名刺を二枚持つように、ということでした。「○○社の人」だとあくまで会社のつながりになっちゃいますが、「個人の名前で何かやってる人」だと、貴方個人を覚えてもらえるものですから。

 会社の草鞋を脱いだときに何者でもない状況というのは、自分の人生の手札を会社に握られているということであってそれはあまり好ましくないものと思います。

 ちなみに仕事がまだおぼつかない時期は、まずは仕事覚えた方が良いと思うところです。当然の話ではありますが。。。


■没頭する趣味をもつこと

 全力で取り組む話と類似するかもしれませんが、会社の仕事以外で自分の中に没頭できる趣味があると良いと思います。自分のストレスのはけ口、創造性のはけ口。何より没頭出来るものが良いです。

 没頭することというのは、「苦労なく学習できること」です。ようはハマるってことです。学習とは私達の教育過程のせいで苦痛なものであるとの認識になりがちなのですが、ハマっている状態でも学習は進んでいます。

 好きこそものの上手なれ

 という言葉は一度は耳にしたことはあると思いますが、没頭できる趣味を持つというのは自分の人生に良い学習効果をもたらすものです。

 一度「没頭の仕方」の癖が染み付いてしまえば、身体が次第に他の学習に対しても応用していきますし、脳みその考え方としても以前の状況と照らし合わせてみて自分の理にかなった学習方法というのを癖として身につけてしまいます。

 だからなんでもいいから、とことんまでハマって、例えばその界隈の一番になる、みたいなことをやってみるのは大きく自分の人生にプラス効果を生むなぁと感じます。


■積極的に損してみること

 なんとなく肌感覚での話で恐縮なのですが、損だと分かって逆張りしてみるというのは意外に大事だなと思います。

 自分がまず得しようとすると、それって誰かを押しのけた得を目指すことになるんですよね。するとたしかに得するかもしれないけど、ヘイトを集めちゃったりする。むしろ損することまである。

 逆に誰かを得させようと思うと、自分は一歩引くことになるのですが、これが巡り巡って自分の得として帰ってきたりする。黙って身を引くとかそういう話ではなく、他人の為に考え行動したり話たりする。するとかえって自分に得がバックされる。不思議なもんです。

 これって自分に余裕が無いと出来ないことで、余裕が無い人ほどまず自分のことを中心に考えてしまうもので、そうするとかえって損してしまうという負のスパイラルに陥ってしまう。

 余裕が無い時ほど、見つめ直さないといけない事柄。逆に他人のことを考える余裕を作るというのは人生のテーマなのかもしれませんです。


■貯金

 若者がお金使わないだなんだ、金は天下の周りモノなんだから云々。お金をもっとうまく使いなさい的な話はよく耳にしますが、普通に貯金しといた方が良いと思います。貯金した上で余剰資金を使えばいいだけだと思います。

 私はあんまり貯金しないでバカバカどこかに遊びにいったり本買いまくったりなどしましたけど、もう少し身の程をわきまえればよかったなぁと思ってます。周りが使えと言おうが、無い袖は振れない精神で。

 お金を使うことによって勉強出来ることはあるけど、お金使わなくたって勉強出来ることもまたたくさんあるし、お金なくて困ることはたくさんあるけどお金貯めといて困ることはそんなに無い。

 貯金大事に。


■世の中の仕組みに関わることの勉強

 何からも学ぶことは出来るんだけど、それでももっともっと勉強しておけばよかったなぁと思う。でも具体的な勉強として何を挙げるかと考えると、法律とか会社法とか税法とか、言い方悪いけど頭いい人が頭悪い人から合理的にお金をとるルールについて。

 これ勉強していないと無知なせいで余計なことに苦しんだり悩んだりする。仕事についての勉強はもちろん大事なのだけど、同時にこの勉強は生涯役に立ちやすい。


■一つの物事を徹底的に探求すること

 私は広く浅く、でいろんなことに興味を持ってはいくのですが深く掘り下げないのが自分ではネックだなと思っていて。何か一つくらいとことんまで探求することをしておけばよかったなぁと思います。

 これは調べ物一つするにしても、情報に深く潜るという考え方ができるか出来ないかで、情報の真偽の見極めに差がついてしまったりします。

 本当にそうなのか、何かここは言ってることがおかしいんじゃないか、と思って調べてみて、あぁやっぱりもっと違う資料があったぞ、と、こういうことが癖になると、日々の出来事にも注意の向け方の質が違うようになっていったり。

 なので探求癖というのは生き方に反映するものだから、もっとしっかり身につけておきたいなぁなんて思うのでした。


■姿勢を良く笑顔でいて、聞き取りやすい声で、など人に良い印象を持たれる癖

 コレは未だに苦手というか出来てないのでぐぬぬ。なんとか自分の中に取り込みたいと思っている部分。

 いつでもどこでもやっぱり「気持ちのよい人」でいられる人の元にはいつの間にか人は集まるし、人が集まればそこで何か仕事なり遊びなりひらめきなりが生まれる。

 雰囲気暗いし声色も暗いし姿勢もなんか悪いし見た目的に良い印象じゃないなぁ、という人からはやっぱり人は離れていく。しかも案外自分のそういった姿勢のせいだというのを自分がわかっていなかったりする。


■おわり

 まだまだ思い出したことや大事だなーと思ったことは追記していこうかなぁと思います。あと上記のような細々とした事なんて意に介さす、自分の武器をただひたすらに磨く職人的な生き方もあるし、それはそれだよなぁとも思ってます。

 なのであくまで私なりに感じている、という内容です。