20170414

 私にとっての覚書ですが、読んでいる方にも参考になるようにと思い筆をとりました。トップデザイナーでもなんでもありませんが、私も10年以上仕事としてデザインに携わっている身として、また優れたデザイナーさんを間近に見ていて感じてきたことです。



■良いデザインとは何か

 これは多種多様な考え方があるとは思いますが、私が思う良いデザインとは、クライアントや使用者、見る人達が、欲しいと望んでいる内容であることが、良いデザインであると考えます。


■ダサくても良いデザイン

 一見してものすごくダサイなーと思うフォントであっても、ユーザーも顧客もそれを望んでいて景観にもマッチしていて、時代背景なども省みたときに、非常にマッチしているのであれば、それは「ダサイけど良いデザインである」というような見方になります。


■売れるデザインは良いデザインなのか

 売れるデザインというのはクライアントやユーザーが求めているものとは違ったりします。売れる、ということは購買意欲をそそる、ということになります。結果的にそれでクライアント側が満足するならそれは良いデザインであったということ。

 ところがクライアント側さえ売り出す前は良いデザインであるかはわからなかったりします。センスと運が結びつき、突然大きな当たりを引き当てる場合があります。

 売れる、という観点で言えば実際のところ何が良いデザインなのか、というのは実際のところは現場判断程度では誰にもわからなかったりします。少なくともまだ現段階では。人工知能の研究次第な気もします。


■誰のためのデザインなのか

 結局、クライアントが「これは良いデザイン!」と首を縦に振っても、そのクライアントがユーザーのことを見ていなければ「クライアントだけを満足させるデザイン」になります。それはそれで仕事の形としては問題無いかもしれません。

 でも本当に良いデザインというのを考える時にはやはり「誰のために今このデザインをしているんだろう?」というものが見えるのが大切なのだと思います。

 お金持ちの人へ向けてなのか、所帯持ちへ向けてなのか、子供向けなのか。子どもも大人も楽しめるようなデザインなのか。明るい人向けなのか、大人しい人向けなのか。目が悪い人向けなのか、耳が聞こえない人向けなのか。審査員向けなのか芸術家向けなのか。


■悪いデザインとは

 逆に悪いデザインは何か、と言われればおそらくこうした受け手側の趣味趣向がぐちゃぐちゃ~っと混ざりあって「誰のためなの?」と疑問に思うようなものだと思います。誰も得しない、自分すら得していないデザイン。せめて自分だけでも満足させてあげたいものです。


■ターゲット層を決めたら、調査をする

 良いデザインには調査は必須です。顧客層を定めたら、その界隈の人達が好きな色合い、最近見ているであろう色合い、普段見ているもののブランドなどのデザインラインを研究する。

 人が何に「良さ」を感じるかというと、
・普段見てきたもののの延長にあるデザインラインやカラー
・その上で自分だけが先に手にするという未来への期待
・周囲が良いと言ってるデザインラインやカラー


■自分の「デザイン思考」を洗脳する

 極端な話、金持ち相手にデザインを提案するなら、金持ちが普段身にまとっているもの、ブランド、思考などを理解する必要があるのです。普段から日常的に身の回りにそうしたものを置いて置くことで、「目」がそこに慣らされます。

 スマホゲームを毎日ずーっとやってれば、デザインの引き出しはスマホゲームのUIやデザインなどからになります。欧風のデザインをしたいのに和室で思い浮かべろというのは無茶な話です。

 このようにして自分の思考、目を普段から高級なものに慣らします。よく人は、着ている服の通りの人間になる(なろうとする)と言われます。全身ガジェットだらけの人間ならより未来を見つめるようになるでしょうし、高級スーツを身にまとえば全身を清潔にしようとするでしょうし。

 デザインの思考は、自分自身をデザインするという方向にも使えます。


■デザインされる世の中

 ようやく世の中がデザインの重要性に耳を傾けるようになってきました。より意味のあるデザイン、より「誰か」を意識したデザイン。一昔前の効率とか何も考えていない不細工なデザインなども、それはそれで味があって良いと思いますが。

 デザインの勉強もおよそしたことの無い人であっても、普段の生活に良いデザインがあふれかえることで、目が養われている。

 世の中全体が、良いデザインをされていっている。これってとてもすごいことなんだ、ということをネットの片隅で叫んでみるのでした。

 なんだか本題とズレてしまいました。

 良いデザインとは、受け手の気持ちを動かすもの、嬉しい・悲しい・楽しい・幸福・優越。だから良いデザインをするためには相手を観察することに繋がるのだ、と思います。