「ネタで絡んでるだけなのに、何マジになってんのww」なんてやりとりは、直接体験しないにせよどこかしこで見たことがあるかもしれません。そしてそういった現場では大抵「ネタをネタと受け取れない人」が笑われて終わりです。常々そこに対して疑問を感じるのです。



■ネタと受け取れない人が何故問題なの?

 ネタにマジレスした側が何故か責められるというこの構図。ネタとして受け止められなかった人が空気が読めないだの散々罵詈雑言を受けるという構図。

 でも受け取った側がそれを「ネタ」として受け止められなかったのなら、それは投げかけた側にだって落ち度があるのでは。 それが、何か有耶無耶になり「ノリが悪くて空気が読めないやつ」側に責任の比重が傾くようになっていて。

 それはなんとも不可解なバランスだなと思います。


■それぞれの人がそれぞれの世界観を持っている

 人の人生はそれぞれの人の主観で世界が彩られているわけです。だから、その人にとってネタではないものは、その世界観を否定したことになる。そのネタをネタに消化できないそれぞれの譲れない世界観がある。

 だからネタをネタとして受け取れない人が居るのは仕方なく、それを空気が読めないだなんだと嘲笑するのはおかしいような。うーん。


■人を傷つける「いじり」が許される空気

 ネタで絡む空気感が徐々に「いじり」に発展していく。その人が傷つこうが「構ってやってるだけありがたいんだぞ」なんて。あり得ない。しかしこんなあり得ないことも「空気」が生まれれば「許される風潮」に変わっていくわけです。

 そうなると「いじり」が徐々に「いじめ」に変化していったり。と。この辺はお題目が別になってしまうので避けます。


■ネタにマジレスはただの方言である事も往々にしてあるから、ムカついたら普通に怒っていいと思う件

 ようは、思ったよりも相手のリアクションが思わしくなくて、開き直りで「は?ネタに何ムキになってんの???」と逆ギレするような人も居ます。しかしそれはもうただの方言であり、ようはコチラ側のネタを許容出来ない懐の狭さみたいなのを恥にしてやろうとしているだけなので、普通に怒って良いと思います。

 もうこれは口論が上手い人の喧嘩の仕方としての常套句なんですよね。相手の方に否があるのだと感じさせる考え方。しかしまともに受け止めちゃ駄目です。どう考えたってそれを「ネタ」として受け入れられず傷ついたのは貴方なのですから。

 傷つけられてしかも「ネタを受け取れない」貴方に問題があるのだと、責任転嫁してるのです。そういう相手には普通に怒っていいのです。

 なんでこんなこと言うかと言えば、昔私はそれで「ネタをネタとして受け止められないコミュ障」のレッテルのいじりを受け、酷く傷つけられてきたから。傷ついた所で誰もケアなんてしてくれないから。だから、私は理不尽には怒るようにしてます。「ネタだ」と言ってるのはそりゃ貴方の主観の話でしょう、と。

 ネタで傷つこうが、そんな意識も無い人はどこにも居ますから、黙って何も言い返さないお利口さんで居ることなんて、自分にとって良い事は何もないですよ。ホント。


■コンテクストという考え方

 とはいえネタというのはその場を盛り上げるためにも使われるものですから、コンテクスト(文脈)を読む会話というのが出来ることは世渡り上手の方法であります。そこはもう、普段から文学に触れるとか会話の場に沢山参加するとか、そういったところから得られるものと思います。

 というわけでネタにマジレス問題は、こちらの文脈を読む力の鈍さだってあるけども、それを嘲笑するのもまた違うんじゃないかなぁとか思ってモヤっとしてるのでした。痛み分け。別に特にオチらしいものもありませんでした。