20170218_1


 最近、お付き合いのある自転車屋さんとの遊びに誘ってもらい、一緒に冬の公園をマウンテンバイクで走ってきました。そこで自転車屋の方から、自分の人生の軸になりそうな大事な考えを教えてもらいました。



■足元ばかり見ているほうがかえってブレる

 雪道は、踏み慣らされている場所以外は雪が柔らかいので、自転車も人もズボっと埋まってしまうのですね。人が歩く幅なんてせいぜい50センチも無いくらいで。そんな道を自転車で進むわけです。

平均台二本分くらいの雪でデコボコ道を自転車で進むのをイメージいただくとわかりやすいと思います。もうなんせ走りづらい。足元に注意しないとすぐにハンドルをとられる。なんとか体制真っ直ぐにしようとしても右に左にとフラついてしまいます。あわわ。

運動神経ここまで無かったっけ、と自信喪失する私。


■少し先を見つめる

 自転車屋さんからアドバイス。

「少し先を見ながら走るといいですよ。足元ばっかり見てたらそこしか見えなくなって疲れるし、進む先も見えないから常に不安定になっちゃうよ」

な、なるほどぉー。


■肩の力を抜くこと

 あとついでに言われたこととして、肩の力を抜くこと。体ガチガチになってたら柔軟性も無くなってしまう。周囲のちょっとした変化にも対応できなくなってしまう。

そんな2つのアドバイスを参考にペダルを漕ぐと、さっきまですぐに横道に逸れてズボズボと雪にハマってたのが嘘のように走り出すことが出来ました。


■先を見ることと、柔軟性

 大事な言葉はこの2つでした。そういえば最近仕事でも、足元ばかり見すぎていたなと少し反省。この考え方って、そのまま今の生活にも取り込めるなと思いました。

確かに仕事も進む目標を定めてその上で走り出しますからね。短期の目標ばかり見つめていたってすぐに息切れしてしまう。柔軟性がなければ咄嗟のトラブルにも対応出来ないし、良いアイデアも逃してしまうかもしれない。

柔軟性を持ち、先を見つめる。大事だなぁ。


■歳を重ねるごとに本質を見つめる

 歳を重ねると、寄り道をしている暇が無くなるのですね。体力的な制約、時間の制約、社会的な制約諸々。だから歳をとっても若い頃と同じようなパフォーマンスを得るにはとにかくテクニックの部分、応用の部分を考えることが大事になっていく。

人が加工し続け手垢がつきまくったものじゃなく、物事の根本にあたる考えを探求することになる。若い頃に体力で補ってきた無茶な空吹かしじゃなく、体にも心に大切な根っこの原理を探求する。

 若いうちから本質に触れている人もいて、すげえなぁって思います。それは多分なんですけど、早いうちから人が作り出した加工物としての娯楽じゃなく、ありのままの自然に触れたり、PCでも基盤に触れてたりとか、根っこのものに触れている。

 人だって、テレビ越しじゃなくてたくさんのリアルな人と出会って仲良くなったり衝突をしたりして、人のコミュニケーションの根本に触れる。娯楽でも限りなく原点を辿ったりなどなど。


■物事の根本あたる考え方をこれからも大事にしたいな、と思ったのでした

 そういう意味では今回の、少し前を見て進む先を見つめるという考え方は、とても本質的な考え方であって、どんなことにも応用が効くもので、良いなぁと思った次第でした。

頭で考える前にやってみた人がうまくいく
サチン・チョードリー
フォレスト出版
2016-10-21