20170103
出典:Amazon FF15

そろそろFFについての話題もひと段落してきたころですし、そろそろネタバレ含めたFFの感想をここらでひとつまとめておこうかと思う所存でございます。今回はネタバレ満載なので、まだプレイを楽しみにしておきたい人はそっ閉じをお勧めいたします。

以下ネタバレ注意です。クリア後に読むことをお勧めします。



■非常に好感触なゲームシステム

世界観は素晴らしい。是非この世界観をバックボーンにスピンオフを作成していただきたい。車にモンスターに魔法にと、想像力が掻き立てられる。マップの作りもチョコボで走り回っているだけでもかなり楽しい。

ちょっと前からバグでマップのあたり判定を抜けて、9章からの帝国マップを走り回る動画がアップされており、9章以降の帝国領土がかなり作りこまれているのも判明。このオープンワールドマップを是非プレイしたかった…。今後DLコンテンツとしてノクト以外のキャラの外伝が配信予定なのでもしかしたらその時に行けるようになるのかもしれません。そう信じたい。 



リアリティを追求する洋ゲーと比較して、JRPG的な風合いを残しながらオープンワールド風の要素を取り入れていて、それらの世界を楽しく探索するゲームシステムになってる。

車の乗り降りに関しては結構なストレス。操作性も自由度が少ない。男4人旅の車中の風景を見れるだけ。GTAなどに慣れてしまっているからこの辺はどうしても気になった。けども、まぁ別に慣れてしまえば「そういうもの」という割り切りで済む話でした。

そして戦闘は、操作は簡単な分反射神経と判断力を常に求められる。だけど難しすぎるわけでもなく、簡単すぎてつまらないわけでもなく。本当によくできている。

だからやっぱり今回のFF15は本当に良くできていて本当に楽しめました。

そう、物語を除いて。。。


■軸が見えないシナリオ

FF15はプレイヤーが今何を目指して物語を進めているのか分からないような状態が終始展開されていました。
1.ノクトとルナフレーナとの結婚のための旅
2.殺された父の復讐のため、帝国を倒す?ための旅
3.王家にまつわる13の武器を集める旅
4.各地に眠る神の力を集める旅
5.夜に現れるシガイと、夜が長くなる異変
6.王子と従者たちの絆の旅

だいたいこれくらいのテーマでした。もう2番の時点で書いてるこっちが「?」になるんですが、父の復讐のために主人公一行が何をするのかというと、帝国の基地を破壊するとかだけなんですよね。王子らしく政略的な戦いをするかと思えば、帝国の基地を一つ破壊して、以降帝国の兵士に定期的にエンカウントという形で追われるだけ。

作戦が何かあるのかといえばとくにはなく、いやまずはこれからの戦いのために王家の力を借りよう。いや、しかしルナフレーナとの結婚も急ごう(???)だがルナフレーナが神の力を借りているらしい。神いわく星が闇に覆い尽くされそうらしい。じゃあ神の力も借りに行こう。あ、そうこうしてる間にお世話になってた人が殺されて息子にかたき討ちを依頼されたぞ、このヤロー帝国の基地だゆるさねーウォォォドガバキっ。あ、近くに王家の武器が眠ってるからとりにいこう。そろそろルナフレーナに会いに行こう。

別に適当に書いてるわけじゃなくて本当にこんな感じで、プレイしてて「で、結局今は何のために次の場所に向かおうとしてるんだっけ?」という状態のまま進むわけです。

プレイヤーが何を動機として物語を進める気持ちになればいいのか本当に分からなく…。


■風呂敷は広がるが特に畳まれない

じゃあ、この6つのテーマは何か最後にひとつにまとまり昇華するのかといえば。

しません。

全部独立して消化不良。

ルナフレーナは結局よく分からないまま死ぬし

帝国もシガイだらけで国王も死んでるし。アーデンが何やらラスボスらしいけどアーデンの出自も唐突で唐突だし。

王家にまつわる武器に至ってはそもそも回収しなくても別に問題ないし。

神の力も集めたけど結局特に意味はなかったし(まぁ多少は物語上登場したけど)

シガイについてがどうやら本筋っぽかったけど、シガイについての話は本当に物語ラストから急に一大事みたいな扱いで始まるし。そもそもなんでノクトの犠牲でシガイが居なくなるのかも理由不明だったし、神の力も王家の武器の力も特にいらなかったんじゃ…結局指輪だけあればよかったんじゃ…的な話。


■友情の物語…?

そしてノクトの従者であり友である御一行の友情も、もう本当に全然分からない。

婚約者のルナフレーナを亡くし、なんかヤバイ力を秘めた指輪を託され、葛藤するノクト。(そもそもこの指輪がヤバイものであるという設定は映画でしか語られず本編ではただ託されるだけなので何でノクトが葛藤してるのかの意味がゲーム本編プレイだけでは分からない)

そんな失意のどん底に居るノクトに突如「おまえ何様のだよ」とキレだすグラディオ。(彼は一部では「ヒステリーゴリラ」と呼ばれる始末)本当に突然言われるからプレイヤーも「は?」と思わず声が漏れる。どうやら彼は葛藤しているノクトを気に掛けるより、イグニスが失明したことにフォローを入れないノクトに対する苛立ちの方が勝っていたようでした。

「いい加減割り切れねえのか」



妻になるはずだった人の死、託された自分の命を削る指輪をはめる苦悩に悩むノクト。
そんな友人であり王であるノクトに、ズバっとさっさと割り切れ、というなかなかに乱暴な言い分。

その後の旅でしばらくの間、ヒステリーゴリラの嫌味を聞きながら冒険を続けることになるという、もうホントに誰得展開が続きます。操作してるこっちまでイライラします。

結局軍師らしいイグニスが「もうこれ以上自分のために争わないで、私頑張るから、足手まといになるようだったら置いていってもらっても構わないから!」みたいな突如ヒロイン的発言をすることにより、パーティー内を覆っていたわだかまりは解消します(!?)

うーんうーん。その後もプロンプトとアーデンがいきなり入れ替わってたり、突然アーデンが万能の神様みたいな力を披露しはじめるわ、まるで接点のなかった敵の将軍?が死んでて、少し進むとシガイ化して「コロシテクレ」とノクト達の前に立ちふさがるわ(ルナフレーナの兄ですが、プレイヤーとしてもあまりに接点が無いため彼がコロシテクレ言おうが何のドラマ性もない)

そこから色々あって10年ノクトは眠ることになって。10年後に久々に再開した仲間と「お、久しぶりー」くらいの軽いノリで再開して、最終決戦へ向けて最後のキャンプをします。

いよいよオープニングでの戦いの真相が明らかになるなー最終決戦なのかなーと思ったら単にイフリートと戦うだけでラスボスでもなんでもありませんでした。イフリートとなぜ戦うのかも特に説明は勿論ありません。

そしてラストの戦いも非常にあっさりしたもので、アーデンとの一騎打ちを終えていよいよシガイの元凶との壮絶な戦いを仲間と共に乗り越えるのかーと思いきやアーデンとの闘いがラストで、元凶っぽいのとの闘いは異空間で○ボタンひとつ押すだけでダイジェストで終わっちまったよ! ラスボスの前哨戦だと思ってた戦いが実際ラスボスだったよ! 全然そんな心構えで戦ってなかったよ!

あああああ消火不良でエンドロール! えっマジで終わりなの!?

そしてエンディングで最後のキャンプで何が語られたかの追加エピソードが流れるわけですが(やっぱつれーわ)

もう本当に、ただただつれえですよ…意味が分からな過ぎて…。


■写真選びでエピローグも台無し

あと余談ですが、最終決戦の前にこれまで撮ってきた写真を一枚持っていくように言われたから迷いに迷ってイリスとノクトのツーショットを選びましたよね。そしたらラスト演出で、ルナフレーナとノクトがイメージなんだか別の世界線なんだかわからないけど結婚してて。
花嫁姿のルナフレーナが笑顔で見てる写真がその2ショットだったわけですよね。浮気現場の写真を見つめルナフレーナにっこりですよ。

Fin

エエエエエエエエエ終わっちゃったよ。浮気現場の写真見つめて終わっちゃったよ。

余韻に浸る間もなくタイトル画面に戻る。

えっ。

えっ。

これが私のFF15の思い出。


■どうしてこうなってしまった…な物語

これを多くのプレイヤーが味わったとするならば、そりゃみんな物語に対して総ツッコミでレビューを書くわけですね。終わり良ければすべて良しの全く逆パターンでした。終わり悪けりゃフルボッコです。

でも冒頭にも書いた通り本当に「シナリオ以外」は大変優れたゲームだったのです。だからもう逆に考えることにして。シナリオがチュートリアルで、本編はオープンワールドを攻略してやりこむ事なんだと。そう言い聞かせると、まぁどうでもいいかぁ、なんて思えるくらいにはなりました。

FFって毎作結構物語にも面白いアプローチがあって、そう来たかーと良い意味で驚かされていたように記憶してたんですが、本作はなんかこう「えぇ…そう来ちゃうの…」というネガティブな感じしか受け取れず…。

私的にはシナリオプロット段階の「見せ場」だけをつなげたものを見せられてしまったなーという感じで受け取りました。シナリオとしてこれから作りこむぞーという前段階。なんかこう、予算とか納期とか製作事情が垣間見えてきてつらい気持ちになりました。

追加エピソードがこれから配信される予定らしいので1年後くらいに買うと結構完成度が上がった状態のゲームとしてプレイできるのかもしれませんね。

とりとめもなくなってしまいましたが、システムと世界観と音楽は最高でした。是非ストーリーを一新した別世界線の作品を改めて作ってほしいなぁと思いました。