出展:いらすとや
15日、NHKの「あさイチ」でWelqについて触れられていて、検索しても信頼のある情報が必ずしも上位に来るものではないという事が触れられていました。「肩こり」で検索したら「霊の仕業かも?」みたいな内容が出てきたり。
しかしじゃあどうやったら信頼できる情報にたどり着けるのかということになってしまいます。過去にも扱った題材ですが改めてのお話として取り上げることにしました。
■検索したいキーワードについて、2ページ目くらいまでは記事を見比べる
たとえば「肩こり」で検索します。今はもうWelqの記事は該当しなくなっていますが、ネット上に公開されている肩こり関連の記事が表示されています。
時間はかかりますが、Google検索上の2ページくらいの内容はリンクを片っ端から開いて調べましょう。
んで、どこのサイトでも共通で言われていることは何なのか。その正解率が最も高そうなページはどれなのか。というのを見比べます。信用できるサイトとそうじゃないサイトを選別していくわけです。
■専門性の高いサイトを特にピックアップする
個人がまとめたページなども人によっては信頼度はあるかもしれませんが、今は専門性のある知識については各有志が発信してくれているような事も多いので「発信者は誰なのか」について着目していくと良いと思われます。
極端な話、獣医師のページと素人がまとめたページどちらの記事が信用に足るかということですね。勿論確率論の話としてです。
■外部サービスの盛り上がりをチェックする
ジャンルによってまちまちなのですが、例えばFacebookのいいね!の数。Twitterのツイート数。はてなブックマークのブックマーク数。多くの数値的な実績のあるサイトであれば信用度はあります。
…とはいえ、それが炎上による拡散の結果の広がりかもしれないので記事のリアクションの多さが必ずしも正しい情報であるとは言いませんが…。、
専門的なことで緊急性などもあまり無い記事であれば、そもそも必要としている人達の絶対数が少ないから、シェアもされずソーシャル的な数字も見込まれていないかもしれない。だからソーシャルでの盛り上がりは参考になるにはなるけど、あくまで一つの指標くらいに留めておくと良い。
特にフォロワーやいいねなどを金で買ったりするような行為もありますから…。
■製品の情報などであればまずは通販サイトなどの評価見比べ
Amazonとか価格.comとか、ユーザーレビュー型のサイトも時に調べ物をするにあたり参考になるデータを書き込んでくれている人が居たりします。傾向としては、売れてるものじゃなければ情報は少ないですが。
■つまりはセルフキュレーション
上記のような手間についてが本来キュレーションという行為にあたります。散らばった情報を一つの知見としてまとめる。
でもいちいちこんなことやってられないから、本来キュレーションサイトというのは価値があったのですが、今回営利優先の雑なキュレーションによりその信頼が崩れました。
しっかりとした情報を手に入れるにはやはりそれなりの時間と手間をかけなければならないということですね。Google側がページ評価に対する改良かけないかぎりは。
■検索側のリテラシーが求められるちょっとよろしくない状態
私もまたその一部なのですが、日々何万何十万というサイトがネット上のあちこちで更新されています。ブログ文化の広まりによりここ数年加速的に増えています。
ブログ文化想像しづらい場合は、毎日図書館に新刊が1000冊以上入ってきて、しかも棚があまり整理されずに次々詰め込まれている状態を想像されるのが良いと思います。
こうなると調べる側の能力がとにかく求められる。
「ただしく、欲しいキーワードを検索する力」
「筆者の経歴など、著者の事を調べる力」
「不要な情報を削り落とす力」
「情報の信憑性を多角的に調べる力」
検索するのに、これだけの力を発揮しなければならないのです。昔から慣れてれば別に苦でもないでしょうが、あまりネットに慣れていないとなると、億劫ですね。
そうしている間にどんどん「検索」自体が面倒くさいものになってきてしまっているわけです。
■検索する力はあった方が良いと思う
今はすっかりSmartNewsだFacebookだなんだでサービス側から情報が流れてきます。検索する必要なんて無いんですね。
でもそれら媒体から発される一次情報も、眉唾なものもまじりこんでいると感じます。だから常に一つ自称に対して「本当にそうなのか?」という疑問を持ち、検索すること自体は続けた方が良いと思うのですよね。
ネットは、検索から各種サービスなどから「提案」される形へと移行すると2~3年間から言われています。実際その波は確実であると思います。そんな中にあっても、自分が調べたことは自分からすぐに調べられるような習慣は身につけておくと、良いかなと。
■検索は自分の能力を拡張する手段
今や、ほぼ誰もがネット環境を手にしています。手元のスマホで知らない言葉を検索かければすぐにそれなりの情報が手に入れられる。検索は自分の能力を拡張する手段です。
検索と提案にはここに差があると感じています。サービスからの提案される情報では、自分自身を自由に拡張するための力にはならないわけです。
例えば肩こりして、的確な情報をすぐに検索して辿れるとしたら、それは自分の知識を拡大するために検索をつかいこなしたということ。
だから、自分の能力・知識を必要に応じて拡張する機能として、「検索」という能力は誰もが身につけておいた方が良いなぁと思うのでありました。
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