出典:いらすとや
先日、気になるバーがあったので突入。
そこの店主の方と話すことになり
色々と聞いている中で印象に残った考え方。
「他人と同じことをしない」
私自信も大事にしている考え方で
少しだけ自分の中に自信を貰ったような
そんな1日だったのでメモすることに。
■多くの人が口にしてきた言葉ではある
経営に成功してきた人たち
アートで成功してきた人たち
いろんな道で成功してきた人たちが
世に向けて発信する言葉
「他人と同じことするなー」
私も実際これに関しては
子供の頃から躾けられてきたので
「考え方」としては根付いおりました。
でも、実行する規模がしょぼいというか。
なので実際に店舗を持ち
大きくリスクを背負った方との話をすることは
私にとってとても有意義なことでした。
■店主がお店をはじめたきっかけ
店主の方は、30代。
店を始めるまでは
日本のあちこちを転々としながら
その場その場で働いて。
それである程度の年になって
「やっぱり地元に戻るか~」
と思って戻ってみて。
そしたら地元で自分の店をもって
しっかりと立ってみたいなぁ
という思いからお店を始めてみたのだとか。
■情報が見つからないし間違ってるお店
現在ネットに全く情報を発信していないとかで
今後もする気は無いらしいです。
とはいえども、食べログなどの普及には逆らえず
お客さんが勝手に載せちゃうし
間違った情報を出しちゃうから
今はしょうがなく登録して編集してるけど
いずれそれも消したいらしいとか。
(そもそも私が訪れた時、Googleが指し示した
ビルの位置情報間違ってて
全然たどり着けなかったんですよね…)
しまいにゃスマホも持たなくなったのだとか。
き、極まっている。
■皆と同じ方向に、あまり向かいたくない
ここから本題。
店主の方は、時代の潮流から
積極的に外れていきたいのだとか。
ネットで調べて出てこない。
町中をふらっと出歩いて、偶然出会うお店。
都市部ならお店を調べれば
「情報が出てくるのが当たり前」っていうのが
なんというか嫌で、偶然の出会いとか
そういうのを大事にしたいんですよ。
なんかいいじゃないですか、そういうの。
とのことでした。
お店の内装は本当に洗練されていて
取り揃えているお酒、自家製の果実酒など
また出て来るおつまみなど
どれもこれもが秀逸。素晴らしいの一言。
それで、どれくらい続いているのかと聞くと
大体3年くらいとのこと。
飲食店での起業って
完全新規か
IPを引き継ぐか
フランチャイズか
おおまかに分けるとこんな感じなのですが
完全新規の成功率は本当に低いみたいで。
1年位で80%以上が店をたたむらしく
2年を越えれば凄いことなのだとか。
「同じ頃に飲食店はじめた人たちは
皆ダメになっちゃったんですけど
自分はどうにかこうにか続いてます。
ありがたいことです」
と遠慮がちに微笑む店主に
個人事業主の大変さを感じるのでありました。
人とは違う道を進んでいる人の雰囲気というか
気概というか、そういうものを感じられて
何だか元気を貰ったような気になりました。
ちなみに料理人の修行は
起業時はあまりしていなくお店をはじめてから
何でも自分で調べるようになったのだとか。
どれの料理も他の飲食店では
あまり見ないようなメニューでした。この辺も
「料理人になるにはどこそこで修行して~」
みたいな定石に乗っていないからこそ
生まれるものなのかなと感心しました。
本当に見た目も味も美味しい。
何もかも感心させられっぱなしでした。
■お店は内緒
当然、このお店の詳細の紹介を
私がブログですることはありません。
が、とても良いお店なので知り合いや友達には
是非とも紹介したいなぁと思いました。
はっ、まんまと店主の思惑通りに!
スマホのおかげでインターネットも身近になり
生活に溶け込んだタイミングだからこそ
次のビジネスの潮流のひとつは
こういうところにあるのかもなぁ
なんて思うのでした。
■余談:最新の技術と、プリミティブな技術
店主の方は
多分世の中の考え方が
大きく2つに分かれていってるような
という感覚を色んなお客さんと話しながら
感じているようです。
潮流から距離を置いて
冷静に眺めて観ることに価値を感じる人と
最新の技術の潮流に
しっかりと乗って使いこなす人とで。
私、今年の5月ころに
同時に最先端の技術なんかも追いかけていて。
どうもこの2つの融合というのは
今後の課題だなと思っているのですよね。
お互いに良さがあるわけですが現状は
テクノロジーが今までの常識などを
塗り替えていっております。
でもそれは時に無遠慮にプリミティブな
本質の良さを殺しているようにも見え。
だから私の中で、この2つの両立というのは
今後の人生を生きていく上で
重要なバランスになりそうだなぁ
なんて思うのでした。
少し変わった店主の方とお話することで
なんとなく自分の中でまた一つ
定まるものが見えてきたな、という感覚を
得たような一日なのでした。
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