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Amazon「プラダを着た悪魔」

AmazonPrimeで最近無料配信されている
「プラダを着た悪魔。」
言わずと知れた名作。
数年前に何度か見た事があったのですが
懐かしさも相まって見てみたら
また違った発見があったのでメモメモ。




■プラダを着た悪魔の大筋

10年も前の映画であり
語られ尽くしたような作品なので
映画内容はサラっと流します。

大卒のアンディは将来記者を夢見る田舎者。
彼女は有名ファッション雑誌へ就職。
ファッション界のカリスマである
ミランダのアシスタントとして赴任します。
ファッションの「フ」の字も
分からないアンディはミランダから
悪魔のような要求を与えられ続け
時に挫け、時に奮起しながら
仕事人として成長していく。
しかしその成長の中で、
アンディの私生活には崩壊の兆しが。
果たして彼女が最後に選ぶ、自分の道は…?

みたいな内容。
ざっくりざっくり。

詳しくはwikiや映画見たほうが早いです。


■カリスマであるための環境整備

さてこの映画、冒頭触れたように
「環境」について丁寧に描かれた映画でして。
ミランダは、自分のオフィスや社員の服装に
徹底した完璧さを要求します。

これはミランダが自分の仕事への集中力や
自分のカリスマとしての「目」に対して
ノイズを入れないために
徹底した環境整備を行っている
という表現です。

自身の仕事を振り返ってみても思いますが
言い方はアレですけど
「仕事が出来ない人」
の、机やら私生活には
常にノイズがあるのですよね。
スマホには常に複数のゲームが入っていて
周囲には整理されていない書類やら
何時貼ったのであろう付箋が残っていたり。

一方雑然とした机であっても
仕事が出来る人が居て。
そういした人の机においてはよくよく見ると
一貫性があったりするものであります。

話は戻りまして。
ミランダはそうした自分の環境作りを
とにかく徹底して追求しています。


■成長のための環境整備

一方で新入りのアンドレアは、
最初こそ自分の田舎スタイルを崩さず
「仕事人としての魂」で
ミランダに認められようとしますが
全くその頑張りは受け入れられることはなく。
(挙句ファッションの仕事を馬鹿にする始末)
先輩に泣きつくと
「アンディ、君は頑張っていない」と。

ミランダの元で働く人たちの事を見ずに
「自分の仕事が評価されたい」
ばかり懇願するアンディ。
誰もそんな姿を見て
「頑張っている」なんて評価
してくれるわけが無いのですね。

そこからアンディは先輩に
ファッションの何たるかを学びます。
アンディは認められたい欲求ではなく
認められるための
自分作りをすることになります。

変化はすぐに起こります。
これまで彼女を小馬鹿にしていた同僚達が
アンディの変わった姿を見て、
彼女を褒めるわけです。
ファッションにより得た自信
その自信を周りに認められることで
アンディは
「成長する循環」
を自分で作り上げます。

仕事もなんでもそうですが、
人が成長するには
「自信・周囲の評価」
これらが交互に伸びることで
モチベーションが向上し
上達の速度を飛躍的に向上させます。

フィクションとはいえ、アンディが
その職場にふさわしい格好をしたことで
自分が成長する環境を作り出したのです。


■環境が変われば私生活も変わる

よりミランダの助手として相応しい
立ち振舞いが出来るようになるアンディ。
それは、彼女の私生活にまで
影響を及ぼす事になります。

彼女が就職する以前より付き合っていた彼。
変わらない彼と、変わっていくアンディ。
環境の変化によるアンディの変化は
2人の関係に亀裂を発生させます。

社会人になると人間関係は常に変化します。
その時々の自分の調子相応しい人間関係を
意識的あるいは無意識的に選んでいきます。
じゃないと元の環境に「引っ張られる」

アンディにとって辛い選択が待ち受けます。


■環境と意思の葛藤

映画の中では環境を大事に描かれつつも
最後はアンディの意思に対する描写を
強調して演出していました。
ミランダも彼女の意思を後押しします。

ここも上手いなぁと改めて思う所。
環境をどれだけ作って
表層の人間性を塗り替えたとしても
やっぱり最後の最後に
自分にとっての正義に問いかける。
「これでいいのか」と。
ミランダの道は多くの人の犠牲に成り立つ。

環境を作ることである程度の自分を
作り上げることは出来るわけですが
それでも自分の「心」だけは
環境だけではどうにもならない。

映画を通して学ぶのは
成長の上での環境づくりの大切さ。
それでも抗えない自分の心の根っこの部分。

10年前の映画ですが未だ色褪せず
多くの学びがある作品です。

まだご覧になっていない方は是非是非。

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