出典:いらすとや
肝心な所で勇気が出せないという悩みから、普段の些細なことにまで勇気が出なくて踏み出せないという悩みまで。
自分の人生を、自分主導で動かしていくためには何かにつけて「勇気」が必要になります。でもその勇気がいつも出せない。勇気ってどうやって出すの。どうして自分には勇気が無いのか。あの人と私は何が違うのか。性格なのか。生まれや育ちなのか。
勇気について。
■勇気は誰でも持ってる 大切なのは経験の数と、出すためのコツ知ること
勇気が無いということは有りえません。勇気は自分が何か判断する上で必ず出すものです。無意識にでも出すものです。
新しい場所に行くこと、新たな挑戦をすること。当然これには勇気が必要ですが。
普段の生活を続けること、決断から逃げること。これだって勇気が必要です。
消極的に捉えているような決断についても、結局勇気はいるのです。
「そんなもん勇気でも何でもない」と言われるかもませんが、勇気を過大評価している人は「何か自分の意思に基づいているものは全て自分が勇気を出して選択しているもの」というように捉えると良いです。
だって思い出してみてほしいのですが、その普段の生活をすることさえも、本当に初めての頃は勇気が必要だったはずです。
「慣れる」これが人間の素晴らしい機能。
だから本質的に「勇気が出せない」というのはちょっと違っていて。「その方面の勇気はまだ持ち合わせていない」という解釈が正しいのです。
■勇気を出せないことについてリストアップ
というわけで具体策に。
まず、普段自分が何に対して勇気が出せないのかのリストアップします。
紙に書くでもスマホに書き出すでも何でも良し。今勇気が出せなくて困っていることについてガーっと書き出し。
■ランク付け(難易度分け)
次に仕分け作業。特に自分にとってハードルが高いものと、そこそこハードル高いものと、などなど。ランク分けをしていく。
■簡単なものから挑戦してみる
仕分けが終わったら、その中でも特に難易度の低いものに挑戦をする。ただしいきなり挑戦というわけではありません。
■入念な準備をする(心理的なハードルを下げる)
勇気を出すの人に最も大事なのは、下準備です。勉強、下調べ、シミュレーション、イメージトレーニング。何に対して勇気を出すのかによって内容はまちまちですが、とにかく下準備。
下準備をすることで心理的ハードルをどんどん下げていきます。スポーツの部活とかで会場の下見とか行きますよね。あれも全く見知らぬ所にはじめから行くと選手が余計な心理的ハードルを上げてしまうから、先に見せておくことでハードルを下げているわけですね。
■ケツに火をつける
いくら下準備をしたところで、それでも踏み出すのに億劫な気持ちが拭えない時があります。なので外的要因を用意します。締切もそうだし、例えば特別な日とか。割と高額なお金をかけてしまうのも手です。後に引けない状況を作る。
■例え話 告白について
誰かに告白するのはとても勇気のいることです。特に恋愛に対する経験が少なければ少ないほどにものすごくハードルが上がってしまう。失敗をイメージしただけで怖くなってしまいます。
そこで準備する。例えば店は行きつけのところ、下見くらいはしたことのある店にする。下見出来ないからせめて事前に調べる。目の前の人に対して以外のことに勇気を使って心が摩耗しないため。ハードルを上げないため。
相手のことも沢山知る。どうしたらいいか周りにも聞く。これらは最後の最後、本当に勇気を振り絞らなければいけない告白のタイミングに集中するため。
そして最後にケツに火をつけるために、デートに誘う。さぁ準備は万端、告白。
そして最後にケツに火をつけるために、デートに誘う。さぁ準備は万端、告白。
■例え話 面接について
就職時における面接の練習を全くしないままに企業に乗り込むという人はあまり居ないと思います。必ず練習するものと思います。会社に行くまでに緊張しないために会社の下見もしますし、出来ることなら会社見学もします。
勿論企業のIR情報なりHPなり調べつくします。取締役の名前も覚えるし事業内容も覚えるし。関連しそうな時事も調べるし。その会社でやりたいことについても考えておきます。面接日が確定すればケツに火がつきます。
事前準備ばっちりにしてリラックスして当日に望んで、それでも想定外の事があった時に勇気を振り絞るための心の余裕を持っておきます。
■勇気とは出し続けられるものではない
例のような感じで、準備をすればするほどに、本質的に最も勇気を出さなければ行けないところにのみ集中できるわけです。勇気とはあれにもこれにも出し続けられるものじゃないんです。勇気とはストレスに対抗するための力なのです。
ですから未知の領域を極力排除しておくこと、事前に準備をしておくことが勇気を振り絞るコツなのです。
■成功したらリストにマルをつける
こうして、勇気のハードルを乗り越えたら、乗り越えた項目にマルをつける。自分が乗り越えたものを認識させることはこのブログでも何度も書いてきてますが、非常に大切なことです。
もし自信を失う時が来た時に、やってきたことを見返して「自分はコレだけのことやってきたんだ」と認識することは自信にもつながりますし、勇気を与えられます。
■重要:「失敗」の場合は原因の分析 失敗は必ず糧にする
勇気を出しても失敗することも勿論あります。でも失敗って本当にものすごく大切な経験なんです。だから後悔するのはその日だけにして、次の日からは「何故失敗したのか・どう失敗したのか・どうだったらうまくいったか」これらの洗い出し。
原因究明することで、失敗の経験も勇気のハードルを下げる効果をもたらします。逆にこれらを怠ると、失敗の経験は勇気のハードルを上げることになります。
とにかく失敗の時こそ、徹底した分析を。
■経験値を積んで、更に勇気が必要なことにチャレンジする
このようにして、人生にトータルして勇気を振り絞るためのハードルを下げる作業を続けることで、今まで無理に思えてたことにも更に挑戦できるようになっていきます。
例えば今までは自分の所属している場所での挑戦にすらものすごい勇気を使っていたのが、そこでの所作をこなせるようになっていくうちに、更に外の未知の領域に踏み出していけるようになります。更に外へ外へ。そうやって自分をレベルアップさせていく。楽しい。
■はじめの一歩がどうしても踏み出せない時
これはどうしても繰り返しになるのですが、どうしても一歩が踏み出せない人は、とにかく調べて調べて調べ尽くしてみてください。自分の踏み出す一歩が些細な問題に捉えられるようになるまでとにかく調べ尽くしてください。先人の経験を。
それでもダメなら。一緒に踏み出してくれる人を探して下さい。背中を押してくれる人を探してください。
この2点さえあれば、どんな難しいと思っていた一歩も踏み出せるはず。
そうして自分もまた、誰かが踏み出す一歩を支えることが出来る存在になれると良いと思います。
■おわりに:恥をかきたくないことと、勇気が出せないこと「恥をかく勇気」はコスパが良い
誰でも無知な自分とか、失敗しているところとか、キャラに合わないことをしている、などなどを見られるのは大なり小なり恥ずかしいもの。
勇気を出したい、でも恥をかきたくない。
そうやってずっと無限ループに。
という人は結構居る気がします。
ただ、恥をかかないために頑張るのも大切ですが、恥をかく方の勇気を磨くことの方が、実際の所多くの問題を一気に解決してしまうものだと、実感しています。
なので、もし恥をかく部分を恐れているのなら、少しずつ小出しに恥をかいていって、少しずつ恥をかくことに慣れていくのが良いのかもしれません。
そうしていくうちに、ある日ふと自分の来た道を振り返ってみた時。あぁ、どうしてこんな些細なことを恥じていたのだろう、と思える日が来ると思います。
なんせ皆恥はかきたくないから、特にこの部分の勇気を強化していくと、生きやすさが増すような、そんな気がしております。
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