20161012


 「アイデア」を出す事が好きな人が居ます。良かれと思って、必死に考えて、悩んで、沢山のアイデを出す人が居ます。だけど、そのアイデアは何故かいつも採用されません。別の人のアイデアは何故か採用されます。

何故自分のアイデアはダメなのか。そもそも何故「アイデアだけではダメ」なんて言われるのか、について。



■アイデアは誰でも出せる

 人生それなりに生きていれば自分の過去の事例や出会ってきたものを辿りながら点と点を結びつけ、いくらでも出すことがでいます。新しいアイデアとは基本的には自分の中にある体験や学んできた事柄をそれぞれ組み合わせる事で生まれるものです


■何故自分のアイデアは採用されないのか

 そんなわけでいつもの自分の頭のなかの振り返り。

---------
どうして他の人のアイデアは採用されるのか。自分のアイデアは何がダメなんだ?センス?下調べ?いやいや他のやつよりも立派なもの用意してるぞ。何故だ、何がダメなんだ。むしろ自分のほうが優れたアイデアを提供しているはずだ。なのに、どうして、自分のアイデアよりもあの人のアイデアが優先されるのか。・・・いや、もしかして自分がズレているだけなのか。自分だけがいいと思ってるのか。そんなはずは・・・そんなはずは・・・何故・・・何故・・・

なんてことを続けているうちに、どんどん自分に自信が持てなくなり、アイデアを出す事が怖くなっていく。もっと良くなる方法だって提案できるのに、どうせ今回も採用されないから、提案してもどうせまた傷つくだけだから、とふさぎ込んでゆく。
---------

みたいな感じで、荒んでいた時期がありました。何故自分のアイデアは採用されなかったのか。今にして考える事が多々あります。


■アイデアを通すための4つの壁

 先述しました通り、アイデアとは誰でも出せるのです。ではそれが採用されるかどうかについて「アイデアマン」が見落としがちな、特に意識だけ高い人が見落としがちなのが「実際にどうやって行動するのかの実行計画作り」。そして、それを「実行する行動力」。更に「完遂する力」です。それらにどれくらい差があるかというと。

完遂する力>実行力>実行計画>>>>>>>>>>>>>>アイデア

個人的な考えとしてはこれくらいのバランスです。
まずそのアイデアに実行計画が無ければ聞く耳を持ってもらえず。そしてそれを実行する力があると思われれていなければ許諾は得られず。実行力はあっても完遂した実績や見込みが無ければ取り合ってもらえず。


■アイデア「だけ」に価値は無く

 誰かにアイデアを採用させるっていうのはこれらの壁を越えなければなりません。そしてせっかくいいアイデア出してるのにダメだダメだと悩んでいる人は、具体的な実行計画や実績等々の、説得材料が足りないわけです。アイデアオンリーには何ら価値が無いのです。


■計画も実行力も完遂する力もあるのに認められない場合

 だったら一人でやるしかない。一人で誰にも認められないまま、自分のアイデアは正しいのだと突き進む。お利口になる必要も無い、説得する必要も無い、だって自分が自分のやっていることを正しいって思っているんだから、それで成果が伴わなくたって、やりきってさえしまえばそれは自分にとって多大な経験値となります。それに結局巡り巡って行動アイデアを実践している人には何かしらめぐり合わせがあるものだなと実感しております

アイデアだけをくすぶり続けている事ほどもったいないことはありませんです。


■身近なアイデアマンを利用する方法

 尚、実行する力もあるし申し分のないアイデアを常に出すけど、実行に移せない、みたいな人も居ます。そういう人は単に「手が足りない」とかの場合がありますから、その場合はその人のアイデアをもらって実行してしまうという考え方もあり。 コンサルタント会社ってある意味アイデア提供会社ですよね・・・。


■会社でも個人間にもある政治意識について

 先程、アイデアの壁についての話をしましたが、会社であれ個人の集まりであれ、組織内でアイデアを通すにはやはりそれなりの政治意識は必要になります。純然たるアイデアだけで押し切るのであれば「一人でもやってやるよこんちくしょーやりたい奴だけ付いてこいや」の心構えが必要と思いますが、そうでもないのであれば、組織内の政治を渡り歩きながらアイデアを通すことは必須でございます。


■アイデアが通らない人は実行力の方に比重を置くように

 アイデアが通らないから腐るなんて本当に本当にもったいない。それが魅力的であると自分が信じて疑わないのであれば、それを魅力的だと思わない周りが悪いのだと思うくらいだって良いです。世界はいつも新しいアイデアによって改善されることを待っているのですから。

↓ちなみにアイデアの仕組みについては古い本ですが、この本が非常に的確に説明しております。30分ほどで読める今もなお色褪せない名著。
アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング
CCCメディアハウス
1988-04-08