20160916


 何か勉強するにせよ、行動するにせよ、踏み出すにせよそれらに共通して言われることは「やりたいことを見つけろ 目標を見つけろ」みたいなもの。私なんて生臭坊主には大変厳しい言葉です。だって、やりたいことも目標も無いんだもの…(過去形ですが)

目標ってどうやって見つけたらいいのさ! 見つからないから困ってるのさこちとら! という人向けに私なりに、やりたいこと見つけたり見失ったり新しく見つけたりの観点からの「やりたいことが見つからない人の特徴」と、どうやって見つけたらいいものかという事について考えてみた次第です。




■目標が見つからない人の特徴

・新しい人やモノに出会わない
・何かにつけて否定的で言い訳が得意
・変化することが嫌い
・声かけられ待ちの姿勢
・傷つくのが怖い
・勉強しない

ざっくりこんな感じで全部昔の自分の特徴だから、ホントつらい。似たような状態に陥ってる人は焦ったほうが良いかもです。これは本当に「目標が見つからない状態」を生むヤバイ状態です。


■目標を見つけるには

さっきの事柄を全部逆に置き換える。
・新しい人やモノと積極的に出会う
・まずは肯定してみて、言い訳しない
・変化を楽しむ
・自分から声をかけていく
・傷つくことを恐れない
・勉強する

特に私としては「自分から声をかけていく」ことが大事だと思っています。何かをやろうとしている人が居たとしたら、その人に声をかけられるのを待つのではなく、自分から声をかけていく。

あと何かをやるには今の自分からは当然変化するものですから、変化を楽しむことも極めて重要な要素だと思っています。人間、変わってしまうことは当たり前であり、それを拒んで必死に変化しないようにもがくほうが、ずっと大変です。変化こそが人間にとって自然な事。


■目標は周囲の力を利用して

 色々経験してみて感じることは、自分の内なる欲求だけでは、「目標」にまで昇華できないということ。「目標」という強い動機や目標にまで昇華するには「誰か」とか「周囲」などが望んでいることが大切。

誰かが望んでるからがんばる。自分も望んでるから頑張る。人間、本当に自分のためだけに頑張るって、やっぱり無理なんですよ。自分というものはその時々の気持ちや成長に合わせて変化していくものですから、そうした時に自分のためだけにしていた何かは、色あせてしまう可能性がある。その喪失感によって、目標を見失ってしまうこともあります。あまりよろしくない。

だから、自分も望んでて、誰かも望んでいる、という目標は良いと思ってます。


■とにかくトライアンドエラーを

 こうした対策を、行って一朝一夕ですぐに効果を期待する人が居るのですが、それはあまりにも早計というもの。今まで見つからなかったものがこんな言葉だけですぐに見つかったら皆苦労してません。

大切なのはとにかくトライアンドエラー。新しい人やモノに出会っても、何も得られないと感じることもあります(何ヶ月も何年も後になって実は実を結ぶかもしれないのに)

私事ながら、最近何年も過去に打っていた無数の点と点が線として結ばれる感覚(目標が定まる感覚)がありました。点と線の話はジョブズが残した有名な言葉です。過去、自分が目指すキャリアとは何の関係の無いと思いながらもやっていたことが、何年も先に今の点と結びついて強い線になることがある、と。

この感覚を得られたのも、過去の私がずっとトライアンドエラーを繰り返してきたからだと思っています。でも、その最中は何も見つからなくて、エラーばかりで傷ついてばかりで、本当に辛かったのも記憶しています。


■目標を見つけるため、リスクに踏み出す

 自分にとって何か大切な目標って、結局そうやって恐る恐る踏み出して失敗して傷ついて、揉まれる過程で得られたものだと思ってます。大切なのは「自分からリスクに踏み込んだこと」かと思います。

思うに、目標でもなんでも、何かを手にしたいと考えるならやっぱり「今の自分がリスクだと思って避けていること」に踏み込む事は大事なんじゃないかなぁと、これまでの経験を総合して思う次第です。


■目標なんてその都度変わる

 最後に、昔の私は「生涯の目標はコレだと見つけないとヤバイ」という強迫観念に追いやられていたのですが、今にして思えばそんなものまやかしだったなと。

先程も書きました通り、人は変わるものです。生活環境、収入、交際相手、諸々。自分が変わるのに、変わる前の自分の「目標っぽいもの」に縛られるのはかえって自分の人生を窮屈なものにするように思います。

だからあまり考えこまず、色々やってみて、その時見えた目標にまず向かってみて(そのかわりやるなら全力で)、違ったらまたやってみて、そんな感じでいいんじゃないかなぁと思うのでありました。

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか
ケン・ブランチャード
ダイヤモンド社
2004-01-08