自分って何がしたいんだろうか…という状態は一定数誰しも訪れるタイミングがあります。難しいテーマであり実は簡単なテーマであったりもします。

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■見つけ方は人それぞれ

 ある人は「自分探し」と称し、日本一周したりします。実際見つかる人と見つからない人がそれぞれ居るようです。相性の問題もありますし、もう一歩踏み込むなら「ただ一周しただけなのか」「多くの人に出会った、多くの物事に触れたのか」後者の人は何かしら見つけている傾向が強いように思います。

 ある人は、自分の中にひたすら問い詰めて自分が何を成したいのかについて考えぬいて、色んな人の話を見たり聞いたり、色んなものに触れたりして、答えを見つけています。


■つまり、出会うこと

 自分が何をしたいかって、結局「何に出会うか」次第であります。何をしたいかが分からな人ほど例外なく、「出会い」が足りませんし、「出会ったつもり」になっています。また一時的に「出会い」から遠ざかってます。

人との出会い。行事との出会い。自然との出会い。趣味との出会い。未知の学問への出会い。出会いの無い人生は本当につまらなくなっていきます。人生が無味に感じられます。でも、その空虚な気持ちは単に「出会いの無さ」だと分かってしまえば、出会いを補充しに行けば良いだけです。


■出会いは、自分の根源の欲求に気づかせてくれる

 自分の内側から沸き起こる情熱はいつか必ず枯渇します。情熱は出会いという燃料を得て燃え上がるのです。なので「自分が何をしたらいいかわからない」と思っている人はまず「出会うこと」を意識することです。

すると、自分の中の欲求に向き合うことになります。褒められたい。世の中に貢献したい。あの人を越えたい。誰かの支えになりたい。もっと美味しいものを食べたい。友達を作りたい。

そういう根源的な自分の欲求が現れてきます。

黙っていたら、人間は何もしたいとは思わなくなるのです。だから手を動かし足を動かし、とにかく出会うこと、これに尽きます。


■自分の内側に見つけること

 出会いうこととは別に、自分に向き合う方法もあります。それは自分が今不満に思っていることを書き綴ることです。自分の普段の身の回りの生活のありとあらゆる不満を書き出すのです。例えばトイレットペーパーを切らしたこととか、スーパーから距離が遠いことなど何でもかんでも。

不満とはつまり「解決したいこと」に置き換えることが出来ます。それもまた「自分がやりたいこと」につながります。

例えば私は真面目系クズに対する処方的な記事が当時あまりに無く、言葉だけが独り歩きして不安ばかりを煽る状況が不満で、真面目系クズという心理は何なのかを調べて愛着障害や自尊心やマズローの欲求5段階説等々に行き着き、「この情報をまとめる」というやりたいことを見つけました。

なので、不満は「やりたいこと」に直結する、良い薬であると思います。


■両方使いこなすと常に「自分が何をすべきか」が満たされる

 私はどちらかというと出不精で、「やるぞー!」ってならないかぎりは積極的に出会いには行かないので、そういう時は自分の不満に向き合うようにしています。それで「やるぞー!」となったら外に出歩きます。これの繰り返し。

というわけで、何がしたいか分からなくなった時にお試しあれ。


仕事は楽しいかね?
デイル・ドーテン
きこ書房
2015-01-20