20160706

出典:いらすとや


 ピンチはチャンスなんて言葉がありますが、期待されてないっていうのは実はかなりのチャンスだったりするわけで、この辺見逃すと人生窮屈になっちゃうよなーと思うわけです。



■期待値ゼロの凄み

 私は仕事で何度か大ポカやらかしたことがあって、その時に期待値ゼロの存在になりました。ゼロどころかマイナスだった気がしますが。自己都合退職待ちというやつでしょうか。

それまで私はある程度責任ある立場だったもんですから、当時は物凄く焦りました。「あ、これは生き残れない」と。

そこからはなんだかんだあってとにかくがむしゃらに勉強しまくっておりました。そして続けているうちにふと気付きました。

「あれ、これ超楽なのでは」

期待されていないという事がとんでもなく楽であるということに気づいた瞬間でございました。



■いかにして弱点を突くか

 私なんざの存在に誰も注目もしてないから、私は周りが頑張って取り組んでいる事とは真逆に、その組織に足りない部分を勉強したりそれこそ外に出向いたりしてみました。考えてみれば私が就職した当時から戦略は何も変わらず「その組織の弱点を突く」ということでしたから。

もちろんやるべき仕事はやりながらでしたから、プライベートも何もあったもんじゃありませんでした。

そうして着実に知識と経験をストックしていったのでございます。



■誰も注目していないから虚を突ける

 ある日、私はつらつらと、いままでの学習成果や経験などを淡々と説明したり技術を公開したり致しました。周囲は私を見る目を変えました。私は社内では割と異例の出世を何度か繰り返しました。終わり。

はい、そんな感じです。で、ただの自慢話をしたいわけではなくて。私は周囲に期待されてない状態を経験してみて次の事に気付きました。

・期待されていないと、周りが見くびる、手を抜く
・それによって競争する必要が(あまり)無い、危険視されない
・結果として、その界隈での一人者になりやすい
・不意打ちという大事な戦法

この「期待されてない事に飛び込む」というのは別に会社の中でどうこうの話ではなくて、力の無い人間(お金が無いとか友達が少ないとかコネが無いとか身体的精神的に脆さがあるとか)が、うまく世の中を渡り歩くために必要なスキルなのではと思いました。





■期待されてない人間が世の中を生きること

 まっとうに生きてまっとうな環境を得た人と真向から勝負しようとしても、真面目系クズに分類されるような人は勝てない。勝てない=居場所が無くなる。皆自分たちが生き残るために何かしら居場所を獲得しようとしているわけでございまして、「勝てない勝負をする」なんてことは愚策なわけでございます。

勝負とは常に自分が勝てるフィールドに相手を引き込むことでございます。私達が生きている世の中は過去の歴史から見てもかなり平和な時代ではございますが、それでも自分の事を「負け組」だとか「生きる価値が無い」だとか「必要とされてない」とか。自分で自分を追い詰めてしまうような人が後を絶たないわけでして。

そんな風になるよりも、大して期待されてもいない間に、もっとしたたかに自分だけの強みを手に入れて刃を磨くことが、大事なのだろうなぁと思いました。

全く期待されてなかった村が、ある時地元の落ち葉を料亭に卸してビジネスにしたり。
貧乏すぎて「食べること」に対してかかるお金や労力への是非を見なおした人が、人間に必要な成分だけが詰まった食物を作ってしまったり。

「期待されてない」は「チャンス」だなぁと感じるのでした。