世の中には強い言葉が飛び交ってます。「◯◯はなになにすべき」とか「◯◯みたいなクソよりも△△の方が優れてる」とか、単に罵詈雑言とか、強い口調や理論で主義主張を述べるものまで。
そんな強い言葉に気をつけたいですねーって話です。




■強い言葉は人の背中を押す

 時として強い言葉は自分の弱点の補完や、うまく表現できていなかった気持ちをまとめたり、マイノリティだから主張出来なかった言葉だったり、自分の中で何か躊躇していた事柄を解決させてくれるものだったりします。それは時に自身に対して万能感を与えたり。


■強い言葉は人を傷つける(そして自分も傷つける)

 普段からそんなに強い言葉がバシバシ飛び交わないのは、そりゃ人の顔を目の前にして顔を潰したり、相手の友達の誰かの評価を落とすような事言ってしまったり、そういう「その人や、その人の裏にある色んな事情を考えた上で」無意識に言わないようにしてるだけですね。

それが本音で語り合えないとかなんだってのは野暮な話です。皆が本音を隠さず強い言葉だけで語らってる空間はネット上にありますが、そんなのリアルでやってたら即喧嘩です。

だから本質的に皆、強い言葉の危険性は分かってると思うのです。無駄な火事は起こしたくないって思ってるわけです(その衝突や炎上が大好きだっていう稀有な人も居ますけど)

そして強い言葉というのは相手に伝わることによって、自分自身の首をも締め付けたりします。やったことはいつか返ってくるものです。


■ネットに流れてる強い言葉に気をつけよう

 私の観測は特にTwitterなのですが、たまに強い言葉や強い名言っぽい言葉を積極的にRTしてる人を見かけます。かくいう私も数年前はそういうことしてたので全く人のこと言えないですけどはい。インターネッツの利点は顔が見えないことであり、インターネッツの不利な点もまた顔が見えないことだと思います。

そうしてネットの強い言葉にまともに感化されすぎると感覚がマヒしていって…という人は稀有だと思いますが、それでも強い言葉に積極的に飛びついていくのはやはりちょっと人間関係を難しい物にしてしまうように思うのですよね…。


■勿論テレビやメディアなどの言葉にも気をつけよう

 お金を、数字をとるために強い言葉というのは便利で安易で魅力的なのです。「白かもしれぬが黒いところもある、慎重に吟味される問題だ」よりも「こいつは真っ黒でした! 疑いようもない黒!!」の方が楽なんです。受信者の考える余地を奪って、営利目的。勧善懲悪なわけです。怖い怖い。


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■強い言葉を使う人の裏っかわも考える

 ネットに居る著名的で、そして強い言葉を使う人たちっていうのは実際のところ強い言葉に人がすぐに感化されることを知っていて、そのリスクも知っていて、それでも確信犯的に使っていると思うのですよね。

なので強い言葉、しかし自分にとって魅力的な言葉に出会った時は、そうした人たちにとってその強い言葉を使う意味って何なんだろうと考えてみると良いと思います。

一方で著名じゃない人の強い言葉も、その言葉自体よりはその人の世の中への鬱憤部分が実はメインだったりするかもしれなく。

だからその言葉と同時に、その人の人となりを考えると良いように思います。同時に自分がどうしてそれに感化されたのか。それを咀嚼出来るようになれば、安易な言葉に振り回されずに済むのではないかと、思うのでした。


ともあれ、強い言葉にはご用心。