20150928
画像元:Amazon_インベスターZ


 ほうほう投資の漫画があるのかーと思って蓋を開けてみたら投機やってて、なんだよインベスターじゃないじゃんとか思ってたら、ベンチャー企業の話とか日本史の話とか日本人の金融の価値観の話とかFXの話とか出てて一体この漫画は何なんだと思った果てに「あ、インベスターで間違ってはいないかも」と思ったので簡単にレビュー。面白い漫画ですよ。


■簡単な概要(冒頭部分のみネタバレ)

・ドラゴン桜とか銀のアンカーとかの漫画家さんが描いてる
・某北国の架空の中高一貫校に成績トップで入学する主人公、財前。
・学費ゼロの学園だが実はその学費や職員の給与は、100年以上前から続く中1~高3までの秘密の組織「投資部」によって賄われていた。彼らは5人、いずれも入学時のトップ。
・財前くんは色々あってめでたく?6人目として入部することとなり、短期取引(投機)や株式会社の仕組みやら日本史やらFXなどの仕組みを学んでいる→イマココ


■投機漫画じゃんというレビュー

 今のところ10巻までやってるんですが主人公の財前くんがやったのは、短期取引の投機1回(たしか)と、FX取引だけ。あれ、投資じゃなくないかこれ…あと部の人達が言ってるのも投機の話で。


■紆余曲折する話が面白い。

 作中、いろんな方向に話がどこどこ進んでいきます。例えば財前くんの父親がお金を毛嫌いすることに対しての一幕にて。日本にどことなくただようお金を儲けることに対する嫌悪感は徳川時代に培われたものだ! とか面白い論説が見られます。
ようは皆、石高を求めるから戦乱が続くわけで、じゃあ石高の代わりに身分(武士とか)を与える事で「石高よりも貴方は偉い人っていうもっと尊いものを得たんだよ」というようにしてお金を稼ぐよりももっと大切なことがあるっていう秩序を作った、という話。
などなど、そういった観点のお話が目白押し。


■ベンチャー畑の話など

 その他にも財前くんは投資先を探すために色々な話を聞きに回ります。ロケット開発のベンチャー企業の話なんかも、取材したのかは分かりませんが面白かったです。モデルはあの人っぽいなーと思ってたら、それとは別ではありますが本人が登場したり。

ちなみにDMMの亀山さんなんかも登場してます。登場回は無料で読めます。


■お金の歴史の話

 私も過去記事で取り扱ったりしましたが、お金の歴史についても触れられてて為替ってなんやねんという事柄も復習出来ます。

私のブログで扱ったお金の歴史についての記事はコチラ


■偉人の名言集としても

 「巨人の肩の上に立つ」なんて言葉とか聞き覚えある言葉など、かつての偉人の方々の名言なんかもちょくちょく取り上げられてて良い感じです。ちなみに「巨人の肩の上に立つ」っていうのは、私達が未知の事柄について知り得たりしながら新たな発見をしていけるのは先人たちの積み重ねてきた知恵があったからこそ、という比喩表現ですね。


■投資どこいった、に対する個人的解釈

 投機よりは投資って言葉にした方がなんとなく分かりやすいからスペキュレーターではなくインベスターにしたんだろうなぁとは思ったのですが、でもやっぱりインベスターだなぁと、10巻読み終わってから思いまして。

ようは財前くんは中1にして人生に莫大な投資をしていっている最中なのかなと。また、それを取り巻く人達も同様に自分に対する投資を行っていっております。



■まとめ

 そんなわけで純然たる投資漫画として読むんじゃなくて、財前くんと共にお金とは何なのかについて学び、自己投資していく過程を楽しむ漫画なのでした。とても面白いです。

個人的には「自分の感覚なんてアテにするな」とか「徹底的に自己否定される事も時には必要」とか「感情的な勝ち負けじゃなくて損得でものを考えろ」とかセルフメンター的な部分で繰り返し読んでお世話になれそうだなーと感じる次第でした。

おすすめです

インベスターZ(1)
三田紀房
コルク
2013-09-20