20150706

出典:いらすとや


 久しぶりに集中して本を読んでみて気づいたことがあったのでメモです。ちなみに人に「言えない」というのは「え、いまさらそんな事気づいたの!?」て意味です。みんな、私のようになってはいけない…

 

■速読は、同系統の本を読めば、同系統の本に対してできるようになる

 ざっくりいうと、こんな感じです。


■どういうことか

 よくよく考えれば当たり前のことなんですけども…。


■同ジャンルの本は大体同じこと書いてる

 例えば自己啓発ジャンル。自尊心についての考えから仕事術までいろいろ自分の頭の中を整理したいときに読んでみてるのですが、しばらくぶりに新しい本を買って読んでみたら…まぁ大体別本で読んだことのある内容ばかりでした。

別にその本だけじゃなく、同系統の本は時代に合わせて同じこと書いてるだけなんだなぁと。いえ、薄々わかってはいたのですが、ようやく自分の中に落とし込めた感じです。


■改めての速読法について考えてみる

 そのジャンルで「これが一番良い」って言われるものをまずはしっかり読み込むところからでしょうか。たとえば例に出した啓発であれば「七つの習慣」という本に大体全部の事書かれてます。 あとの啓発系の本は全部これの亜流。 発刊した当人たちがそう思っていなくても、そう行き着く。

それは例えるならば料理レシピ。
「七つの習慣」は言い換えると「チキンライスのレシピ」
基礎となる材料の買い揃え方、火加減等が書き記されています。
これの通りに作れば、普通にチキンライスができます。
世の中にあふれている亜流の本というのはつまり「5分でできるチキンライス」や「ホテルシェフが認めるチキンライス」や「ズボラ主婦でもできるチキンライス」…などなど、そういうもの。基本的にはチキンライスであることは変わりない。

だから、どのジャンルの本であれど、まず速読できるようになるには、そのジャンルの「基礎」と呼ばれている本を探す。そんで熟読する。
そうすれば、以降の本を読むときは自分の中に「基礎」ができているから、その基礎については「だいたい同じこと書いてあるから流し読みで大丈夫だな、この筆者が特筆して言いたいことは大体このあたりだな」」というが見えてくる。

その基礎をもとに、少し筆者なりのアレンジなんかがあったら、そこだけ読み取ってみる。でも基本的には「基礎」を知る。基礎になる最初の数冊は、じっくり読む。

チキンとケチャップとライスはいまさらわかってるから、あとは何がこの筆者にとってのオリジナルなのかな? 追加の具材かな、火加減かな、みたいな感じです。

■あまり良くない速読法

 「とにかく読むスピードを上げるぞ!」という読み方は個人的にはダメかなと感じました。まずベースとなる一冊をあせらず、しっかりと読む。ホントに、そこから。あれもこれも手を出しても、一冊じっくり読まないと、よくよく読めば同じことしか書いていないのに、二度も三度も別の文体に惑わされて、似たような本や情報に右往左往されてしまうことに…。それでは時間がとにかくもったいないです。





■お約束

 この方法はいろいろな事柄を習得するうえで非常に便利な方法だなぁと感じました。無理に早く習得しようともがくよりも、まず基礎。まったくもって当たり前なんですけど、たまにこの当たり前を見失うこともあるので。忘れないよう備忘録にしておこうと思うのでした。

いやほんと。


■おまけ

私がいろいろ読んできて、このブログジャンルの方向性に合った、基礎になりそうだなぁと感じた書籍。

○自己啓発、人生哲学の決定版


7つの習慣-成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー
キングベアー出版
1996-12-25

 

やっぱりこれがダントツでお勧めです。いろんな本は結局最終的にこの本が述べている基礎へと舞い戻ります。自己啓発wwwwとか思ってる人も是非一度読了していただきたいなぁなんて思います。
ただ、この本を読んだからって具体的に明日のやることが決まるわけではありません。まず自分の中に哲学を作ることを目的とした本ですから。
この本で、ものの見方を変えられるようになれば、かなり視界がパッと開けます。いわゆるパラダイムシフトというやつです。 
ちなみにこの応用でストーリー仕立てになったのが、数年前にブームになった「夢をかなえるゾウ」です。読みやすさとしてはこちら。 

夢をかなえるゾウについては、紹介記事も書いてます。
関連:ラノベ風自己啓発書、夢をかなえるゾウが面白かった
 

○自己愛、生きづらさ、自分だけが特別に悩んでいるのだと感じた時の分析書



この本もまた、私のブログで紹介しているなかで鉄板中の鉄板です。自分はなぜ人と違うのだろう。なぜ人とうまくやれないのだろう。どうして自分ばかりがおかしな人間なんだろう。苦しい。辛い。そういう、出口の見えない悩みの根底を知り、心の傷を癒し、自分を知る本の決定版です。


○日本の倫理観、世界の倫理観、自分の倫理観の源流をたどる本



現在私のおすすめはこちら。なぜ私たちは、和をとりもとうとするのか。世界の宗教と文化、そして人間の根本は何が違うのか。私たちはなぜ分かり合うことがなかなかできないのか。そんな、文化が生んだ価値観のお話が記されています。自分を構成する文化がいかにして築かれたものなのかを、宗教を通して知るというのはとても重要だと感じました。
本当に海外から流れてくるライフハックとかマネジメントとかは正しいの? なぜ彼らはそういう行動原理なの? きっと見えてなかった世界が見えるはず。


○問題分析、解決へのロジック



何かと話題の岡田さんの本です。私はコンテンツと作家とは必ずしも合致しないと思いますので、氏当人への言及は致しません。してもロクなことになりませんし。
ただ、問題を分析して、人に説得をしたい、うまく輪をとりもちたい、そういう問題をいろんな角度から読み解く能力が具体的に書かれた処方箋的一冊だと思います。
人の話を聞けるようになりたい、相談にもっと真剣にのってあげられるようになりたい、誰かの助けになりたい。そういう人の心に関するロジックを深く掘り下げる一冊です。
また、自分の悩みが複雑してわけわからないことになってしまって、何もできない…どうしたら…というときに自分のるつぼ化してしまった悩みをの紐解き方としても参考になる書です。 



あ、近況報告ですが、6月頭に忙しいのが終わったと思ったら、全然終わりませんでした。火事場へ駆り出されてました。そして、今日、ようやくすこしだけ余裕が持てるようになりました。
少しずつ少しずつ執筆ペース戻していきたいところです。