20141114
出典:いらすとや

 最近ずーっと悩んでいる状態のことなのでとりとめなく書いてみました。


 

■部下にとって(都合の)良い上司

・道を示してくれる
・守ってくれる
・給料上げてくれる
・やる気をくれる
・仕事の能力を伸ばしてくれる
・意見を聞いてくれる
・仕事をくれる
・自分よりも仕事が出来る

つまり、自分をビジネスパーソンとして成長させてくれる人ですね。じゃあ悪い上司はというとこれの真逆という考えですね。では次に上司について。


■会社にとって(都合の)社員

・業績を伸ばし、株主への還元を増やしてくれる
・下の人材を伸ばしてくれる
・できるだけ役員等、上に迷惑をかけない、手がかからない
・会社の評判を良くしてくれる
・辞めない
・なるべく安く働いて文句言わない
・聞き分けが良い
・大きな失敗を起こさない

こんなかんじでしょか。次。


■上司にとって(都合の)良い部下

・文句言わない
・礼儀ただしい
・安くても働いてくれる
・秀でた才能を見せてくれる
・期待値を見せてくれる
・誰に言われるでもなく仕事してくれる
・「わかったつもり」だけで面倒事は起こさない 聞き分けがいい

こんな感じ。


■「(都合の)良い上司部下」は本当に良い上司部下なのだろうか…

 結果論なんだけど、とことん理不尽を強いられてきて思ったのは、全部反動で糧になっているのだということ。勉強する原動力もモチベーションの維持も、褒章としてはあまり恵まれていない環境も全てが原動力になってきている。
ここ2~3年で私の上に付いた上司はいずれもひどく理不尽を強いてきた。本当に、理不尽だった。

ふと良い上司に恵まれている部下の人たちを見る。楽しそうに毎日やっているが、上司は疲れて切った顔をしている。

私はそれが正解だとも失敗なんだとも思わない。本人たちそれぞれがどう感じるかなんて結局本人にしか分からないのだから。

でもそんな姿をみていてふと思ったりもする。いざその「都合の良い上司」という梯子が降ろされた時、彼らはどうなるんだろうかと。


■「自分にとって」都合の良い上司と良い上司

 私も都合の良い上司の下で過ごした次期があった。結局その梯子を降ろされた時、どうしようもない試練がはじまった。まさかここまで自尊心も何もかも踏みにじられるとは思わなかった。人格否定レベル。でも今にしてみればものすごく良い経験になっていた。

でもそれは「都合の良い上司の下に居続ける」という環境だった場合どうだったのかもまた分からない。当時は梯子を外して自尊心踏みにじりまくった上司を恨んだしいっそ○○してやろうと思うくらいに憎んだ。

結果としてこの原動力が、勉強に向かった。もともと自尊心低かったから「会社人じゃなかったら私はもうどうしたらいいんだろう」という風になっていたが、何だかんだ勉強続けてると、あぁ、まぁどうにでもなりそうだ、というようにまで思考が変化した。これが割と驚いている。

ということは私にとっては都合の良い上司というのは実は一番会社なり上司になり依存心を生み出し、自立を妨げるものであり。ままならない憎まれ役となって私を罵倒し続け人間性を踏みにじりまくって私を追い詰めまくった、悪い(と思ってた)上司こそが、良い上司だったのか…と。

ただ、ここまでのリカバリにも私は結婚や新しい人との出会い、それこそ私の思考の根本を変える運命を与えてくれた人(これはいつか書きます 私の心の師です)との出会いがありました。

なので結果論として、悪逆非道傍若無人なかつての上司を「私にとっては良い上司」と思えるようになりました。


■不都合を強いられた時の憎しみは大いに利用したいところ

 私はたまたまこれが自分の不勉強さの不甲斐なさとか憎む上司から離れてから絶対一人で生きていけるようになってやると勉強したので良かったものの、これ失敗したら多分何かやらかす人間になっていたのだろうかとヒヤヒヤします。
でも大丈夫、真面目系クズだから。世間体だけが取り柄だったのが功を奏したようです。変なプライドも使いようですね。

てことで自分の憎しみパワーは否定しない方が良いと思ったりします。いっときの原動力にするならばこれほど効率的なものは無い。相手を貶めようとか不毛な方向に向けるのではなく、お前なんかより優れた人間になってやるぞチクショウ、と思いながら打つべし打つべし打つべし…。


■しかしふと思うこと

 私にはどうにもこれが正解だと言いたくない。苦労なんてやっぱりすべきことじゃない。心が荒むことなんて本来避けて通るべき。道を踏み外せば危険なリベンジャーになってしまう。

でも一方で、ここまで堕ちることが出来て良かった、ようやく要らないものを全部捨てられた、と思う自分も居る。

自分が育った環境が適切でなかった故の荒療治で、もうこうする他に堕落しきった自分を矯正する方法が無かった。

いっぽう部下的に都合の良い上司の下で「温室育ち~」なんて呼ばれそうな部下は部下で一定数、しっかりスキルを磨いて成熟していっている。庇護があるからこそブレずに技術者としての力を伸ばしている。

だから、もうとにかく人によりけり。




■デカイ話

 過去の歴史で大きな変革が生まれたのは常に「多大なフラストレーション」が原因になってる。有名な明治維新も元をたどれば関ヶ原で敗れた西軍の百年以上に渡る屈辱的な圧政に加え幕府の腐敗などが、新しい風を起こしました。

現在は若者を締め付ける政策(過半数以上の票数を持つ高齢者の味方にならないと議席維持が難しい)が続く中で、次々に起業家が誕生。自分の生活は自分で守るとなっている人たちが増えている。

経済的困窮と人間としての困窮はまた別問題で、現在虐げられまくった人たちがめきめきと成長している。人間の進化にフラストレーションというモチベーションは必須なのかもしれない。

でも、片方では心を病んでいく人も少なくない。
ここで思うのは結局「誰にとって都合が良いか」でしか無いのだということ。だから、全部自分にとって都合良くとらえて利用していくしかないのか、と。


■やっぱりまとまらないけど、強引にまとめる

 何度も書いては消し書いては消したけど、やはりこの話題は全くまとまらない。だけど強引にまとめると次のような感じになる。

・自分の成長につながることと、自分が楽出来ることとは必ずしも合致しない。理不尽ささえももしかしたら成長を促しているのかもしれない。でも理不尽さで潰れる人も居る。
・苦労なんてやっぱりしないほうが良い。苦労しない方法の模索は辞めないほうが良い。でも苦労という環境が人を変えることもまたある。
・結局自分がどうなりたいか、そのためにどう自分に都合良く上司を利用するか

こんな感じでしょうか…。
あくまで「私のようなクズ人間が」思う良い上司悪い上司を最後に一言で表し、この話題は一旦終わろうと想います。

・良い上司:本位不本意問わず、憎しみの対象となってくれる人 こんな奴に頼ってる場合じゃないと奮い立たせてくれる人。加えて不安定な環境。
・悪い上司:デキる上司。支えてくれる上司。加えて安定した環境。

何が正しいか決めつけずアップデート重ねていこうと思います。批判大いに結構。また気付きがあったら書いてみようと思います。

いやほんと


32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!
真田 茂人
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2009-11-13