20140804

出典:いらすとや
悲観的になるよりも、地道に泥臭くやっていこう



 私は自分が全く発想力無いと思ってますし、今でもそれは変わらないと思います。で、この発想力というのは無い人間にはずっと無いものだろうと思っていたので、半ば自虐的に諦めていました。

しかしここ2年程度はちょっとその意識が変わってきたので、何か参考になればと思い月曜ちょっとやる気が出るログに慣ればと思います。



 

■そもそも発想力って何なのか

 何か新しいことをやろうと思った時に、特に重宝される能力ですね。新しい事業をやろうとしたら、何か斬新なアイデアがあれば皆おぉっとなる。複雑な問題が体肌買った時、誰もが考えつかなかったようなアイデアで切り抜けたり。

発想力というのは何かしら普段から発生する課題に対する、皆が考えていなかった角度からの提案というものを提示する力だと思います。

平たく言うと、既存文化(現状伸び悩んだ状態の問題等)に外の文化・異文化を持ち込むこと。

この「文化」という捉え方が結構重要だったりします。



■発想力は才能なのか それとも…

 私自身はずーっとそうだと思って過ごしてきてましたし、周囲の人間を見て、やっぱり発想力がある人はなにか特別な才能を持ってるんだろうなーちくしょーと思ってました。

ところが人間の性格というものはこれまでも何度も触れてきていますが、育ってきた環境によって異なってくるわけですね。つまり半分才能かもしれないけど、半分はその人が感じてきた刺激の違いだと思います。

そうです、発想力がある(と思ってる人)とそうでないと思っている私達の間には育ってきた文化の違いがあるのです。



■同じ日本人じゃん 同じ年齢じゃん

 ところが家庭環境や、その過程の中で見てきたものというのはまるっきり違うのですね。例えば毎日アンパンマンを見てきたA君と、毎日SF小説ばかり読んできたB君を想像してみてください。

彼らが仮に15年同じ週間を続けてきたとして、日本のテクノロジーの将来についての文章を書いて下さい、という課題が出たとします。

A君とB君、どちらがこの課題に有利でしょう。どちらがこの課題に沢山のアイデアを盛り込めるでしょう。

発想力の育つ土壌というのはつまり、こういうことです。アンパンマンを見て育つこととSF小説を読んで育つのはもはや文化レベルの思考力の違いになると思います。

尚、課題が例えば子供受けする作品の論文を書け、となった場合はA君とB君の優位さは逆転すると思います。



■発想力はどこから手に入れるのか

 現在は既に新しい発想などは無いと呼ばれています。何百年も前から人間の哲学だって既にある程度の解は導かれているのです。最近話題のVRだって構想自体は何十年も前からあらゆる人達が語ってきたのです。

つまり、その先人たちのアイデアがそこかしこに散りばめられた中、私達は生活しているのです。となると、アイデアというのは何か頭の中から苦しい思いをして吐き出しながら、才能の差にうなだれるなどではなく、純粋にそれらを勉強していくことで手にするわけです。



■枯れた技術の水平思考

 以前にも触れましたが、かつて任天堂には横井軍平という偉人がおりました。彼は、価格が安くなって既に製品として市場価値が無くなったようなもの同士を組み合わせて新しいアイデアとして世の中に驚きを提供してきました。

まさに、これがアイデアの作り方なわけです。



■消費者目線から抜けだそう

 垂れ流されるテレビの情報を右から左へ流すのではなく、町中をただただ下を向いて歩くのではなく、日々の雑談をただただ無為に過ごすのではなく、常にその何気なく過ぎてゆく日々の中に点在している様々なアイデアを拾ってインプットする癖を手に入れる。

ただの消費者になっていては、いつまでもアイデアマンになるのは難しい事だと感じます。



■批評家根性から抜けだそう

 Amazonなどでもよく様々な批評家を見かけます。この製品のこんなところがダメだ、不満だ、まぁよく出来てる、などなど。ところがこの批評家根性はどんどんアイデアマンになるための発想力を奪っていきます。



■自分だったらどうするか考える

 批評家というのは言わば、出来たものに対してあーでもないこーでもない言うようになってしまう状態のことです。そうではなく、例えば気に食わない商品があったサービスがあったとなれば、自分だったらどう改良する、とか、どうしてこうした不備が出来てしまっているのだろうか、とかを考える。

考えるだけでなく、調べてみる。やれるなら自分で作ってみたりする。最近良く思うのですが、世の中の「あの人はいつも斬新なアイデアで私達を驚かせてくれる!」という人たちは、大体裏で物凄い数のトライ&エラーを繰り返し、ようやくその中でも特に光るものを提示しているのだ、と感じます。

それを、彼らの努力も見ないままに「アイツは才能と運があるから」なんて言うのは非常に失礼なことなんだな、と。タイムマシンがあったら颯爽と乗り込んで過去の自分の頭を参考書でひっぱたいてやりたいです。

必死こいて生存戦略のための努力もしてないくせに人の努力の結晶にいちゃもんつけて僻んでるんじゃないよと。





■インプット&アウトプットの必要性

 インプットすれば、どんどん情報が溢れかえっていきます。私はあんまり好きじゃないのですが、テレビでかつて島田紳助さんがこんなことを言ってました。

「記憶というのは3回誰かに話して、ようやく定着する。1回目はたどたどしいが、2回めは要点がまとまり、3回めになればそのトークは自分の中に落ち着く。だから、覚えていたい話は必ず3回話す」

私もブログのためにインプット&アウトプットをしている間に、随分色々な情報を整理して伝える癖が仕事に生かされるようになってきましたし、仕事とは全然違うところから取り入れた文化は仕事にやはり生きております。



■アイデアの引き出し理論で、誰でもアイデアマンに

 というわけでして、アイデアというのは実はもう既にほとんど先人たちが出してしまっているので、勉強して沢山の引き出しの中にアイデアを詰め込み、取り出す習慣を身に付けることができれば誰でもアイデアマンにはなれるということでした。

インプットをしていても中々アイデアに結びつかないという人は、肝心のアウトプット、引き出しの効率の良い開け方がまだ苦手なだけなので、「自分だったらどうするだろう?」をもっと実践していくと、アイデアがただのタンスの肥やしから、ちゃんと自己資産になっていくものと思います。

インプットすらしてない人は、まずはかたっぱしから世の中の動きを追ったり、これまでなんとなく見てきたモノを改めて理屈から眺めてみながら、アイデアの元をまずはタンスに入れる事からはじめて見るのが良いと思います。
これは脳の筋トレです。 発想力とは突然手に入れる未知の力ではなく、継続して頑張ってきた人間が手に入れる正当な腕力(脳力)なんです。そう分かれば、ちょっと安心しないでしょうか。 



■こんなクズでも何とかなった

 大丈夫です、ちゃらんぽらん20数年間生きてきた大学もマトモに出てないまじクズですら、たった2年もいかないくらい本を読みあさりニュースを読み漁り有識者たちの声を追い続けただけで、今やアイデアマンとまではいいませんが、視野が広くなったと言われるようになりましたし、運も味方してか再昇進しました。

大丈夫です、アイデアは才能はあんま関係ありません。なので安心して勉強したり遊びながらインプットしてください。そして沢山アウトプットして下さい。

そしたらあなたも遅かれ早かれ何も考えていない人たちよりも遥かに優れたアイデアマンになれるものと思います。

いやホント。