20140728
出典:いらすとや
現状の人生を3%位良くするために捨てた方が良い悪癖について


 ガミガミと説教に勤しむ人たちを普段から目にしてきております。そして私も相談メールを受け取りながら思うわけです。「ああ、説教したいなぁ」と。でも、そんな事やってたら相談にならないので「説教になってないかな」といつも考えております。

説教癖は本当に意味無いのでちょっと頭をリセットする気持ちで。



■説教とは

説教(せっきょう)は、宗教の教義・教典を、その信者や民衆に、口頭で説き明かすこと。また、そこで話される内容そのものを指す場合もある。転じて、目下の者に対して、教え導くために言い聞かせることや、堅苦しい教訓をいう場合もある(「親に説教される」など)。
本来の語義における説教の場面では、説教をする者(説教者、説教家)は、一般信徒や民衆よりも高度で専門的な教義・教典についての知識や見識を有する者であること、さらにそれをわかりやすく教え伝える能力に長けていることが期待される。

後半部分の「教え伝える能力に長けていることが期待される。」という部分がありますが、これが本来の意味合いですね。で、現在各所で目撃されるのは「お説教もどき」です。

目上の立場の人間、または知識が相手よりもある人間、なんでもいいのですがとにかく、相手より優れている事を理由に「私がいかに優れていてお前がいかに劣っているか」というポジショントークとして説教する人が後を絶たないなぁと思います。



■説教の生まれる環境

 例えば相談メールの中でよくあるのが、自身をものすごく卑下する内容及びやってきたことに対する懺悔です。いわば「説教してくださいよ」っていう内容。

ところが当人たちは別に説教なんて望んでないわけですね。どうにかしたい、なんとかしたい。しかしその内容の上っ面だけ読んでしまうと「情けない」とか「あなたと一緒に居る人たちがそんなんじゃ可哀想だよ」とか。

この手の内容と、説教したがりの人が出会ってしまうと、あとはもうただの説教大会です。ワイドショーのコメンテーターの方々とか大好きですよね、説教。メディアレベルになると、そうした説教されやすい若者を勝手に作り上げたりもしてますが。



■説教の空気に流されると何も冷静に見えなくなりますよ、と

 説教したくなるような問題が露呈した際には、必ずその問題のもっと奥に別の問題が潜んでいると私は意識するようにしています。問題の本質を処理しないままガミガミ説教してたってすぐに問題は再発する。そして、更に険悪なムードになってしまう・・・

でも、説教してる人だってちゃんと「自分のお説教で相手は変わってくれるはずだ」と思ってるから、ますますすれ違いが生まれてしまうわけですね。お互いに「こいつ全然分かってない…」と。





■全部許すところからスタート

 ぐっと飲み込むのです。自分だけが損した気分になると考えるのでしたら、説教グセに取り憑かれてる可能性がございます。目先の損得勘定ばかりしていては、ずっとイライラに取り憑かれてしまいます。



■お説教もどきは軋轢しか生まない

 私が特に説教癖やめた方がいいなーと思う理由に「軋轢を生みやすい」という問題がございます。
世の中ありがたーいお説教が溢れかえってると思いますが、なにかそのお説教のお陰で社会は良くなっているでしょうか。周囲を見て、或いは自分自身も振り返って、お説教受けて何か良い流れに変わったでしょうか。

少なくとも私は明確にNOだと感じております。

現状の何かにつけて偉い人ぶりたい人が下を見てお説教する様は、お説教依存になっているようにすら感じる次第です。そのありがたーいお説教の先にある優越感のために、いろーんな人が肩身の狭い思いをしてる構造は非常にナンセンスであると。

だから基本、軋轢生むのがメインになってるので、ちょっとお説教グセは見なおした方が良いのではないかな、と。無駄に軋轢生む位なら説教癖は辞めた方がいいんじゃないかな、と思う次第です。



■説教する暇を問題解決の思考時間に

 世の中には今も解決を待つ問題に満ち溢れています。説教したところでその問題が解決するわけではございません。いい加減この儒教的な説教文化から脱出して、もっと世の中のためにできることを考えていく方が生産的だと思いますし、総合的に個人も周囲も幸せになっていくのではないかなーと感じる次第です。



■日常的な説教文化との付き合い

 今日も今日とて若者への説教、背後に強い団体を持たないクラスタへの説教が続いております。卑怯だなーただのイジメだなーと思いながらニュースなどを見てるわけです。安全なところからマシンガンぶっぱなしてるわけです。それが日常なのです。

これに染まりきるのは怖いなーと思いながら、自分自身も説教的なブログを書いてる矛盾に今日も立ち向かっていたりします。悩ましい…

とりあえず、このイヤ~な文化が更に下の世代下の世代に伝播していくのは、好ましくないと思いますので、私は引き続きこの説教癖から脱出すべく普段から意識していきたいなぁと思う次第です。

いやほんと。