20140718
出典:いらすとや
溜まった恨みをほぐしてくれる事を誰かに期待するよりも、もっとお手軽なこと


上の子はしょせん試作品でしかない


読みました。要約すると、親のせいで自分の人生は上手く行かなかったから、せめて同じ目に遭う人が居ないように記す、というマインドログ系の内容。自分がまさに通った道だったのでちょっと注釈してみようと思いました。


 

■頭に抱えた憤りはまず書け

 これ大事。頭に抱え続けると、ずーっと思い返さなきゃいけない。で、思い返すのって厄介で、自分がイヤに思ってる印象を更に色濃くしてしまいます。

ワインが蔵で発酵して熟成するように、恨みつらみは頭の中でより狂気へと熟成していきます。

その狂気に呑まれれば、無敵の人になっちゃったり無差別に誰かを襲っちゃったり、最悪の結果に流れていってしまうわけです。それを抑えこもうと我慢して我慢した結果、自分を消してしまおうとする人も出てしまう。



■アウトプットが見せてくれる本音

 では今回の文で見えてくるもの。
「親の教育全てが自分の気力を奪っている」
「私に存在価値はない ただの下の子達の実験台」
「ガマンしないと親に捨てられる」
「誰にも言えない」
「今の環境捨てたい でも出来ない」

書き出すとはっきりしてきますね。自分が親に愛されてないと思っているから、遠回しに教訓として発信する建前を作って、「私にかまえ!甘やかせよ!バカ親!愛されたい愛されたい愛が欲しい!ムキー!」と叫んでる。

理論武装してるおかげで、かえって全てが親への愛に執着してる状態が分かります。



■恨みつらみを発信すると見えるもの

 さて、私も愛が感じられないまま育ってきたおかげで親許すまじと憎んできたものですが、ブログ発信することで見えてきたこととしては「あー親依存ひどいな自分」「親恨むことしかアイデンティティ無いじゃん、親が世界になってるじゃん」ということ。

で、こういうのは自分の中に仕舞いこむのではなくて外に見せびらかすことが重要なもんでして。他人に言うでもいいんですが。目に見える状態



■自立に向かう

 段々見えてくる。こんなの続けてたって、親は何もしてくれない。してくれても、自分が居心地悪いだけ。結局、自分が自分の足で歩くためにどうしたらいいのか、ということを考えざるを得なくなる。これがようやく自立の始まり。



■形に残しておくことの重み

 自分の足跡や思いが消しようのない事実として残ってしまうというのは非常に恥ずかしいしリスキーであります。しかし、そのリスクを負ってでも、ログというものが自分に与えてくれる様々な効果の方が上です。恥ずかしくわめきちらして言い訳だらけでもいいんです、それをログにしておくこと自体が自分にとって多大な価値をもたらしてくれる。

詳しくはこの記事とかで。



■「そうする必要が無い人が居る」というだけ

 他人と比べると、「そんなことやってられないよ。自分ばかり恥ずかしい」ってなっちゃうと思うんですが、他人と比べたってしかたない。人生が順風満帆に行ってる人と奈落の底に落ちてる自分を同一軸で考えてどうするんですか、って話です。

プライドの問題じゃない。 真面目系クズにはクズなりのやり方があるだけです。
 



■クズなんてどれだけ恥かいたかです(笑)

 恥かきまくりましょう。「ブログ読んでます!」って会う人に言われると顔真っ赤になります「ひえええあんな恥ずかしいログ垂れ流してて申し訳ないです!」って。

でも、気が引き締まります。「どうせ自分は何の能力もないクズなんだし何恥ずかしがってるんだ、人生うまくいってる人と一緒の価値になろうとしたって無駄無駄」って。

私のログは私の心臓を貫きながら私を鍛えてくれます。きっと自立に向かってるのだと思います。 でもやっぱり恥ずかしい。



■他人に意見を仰がない方が良い

 結局自分の中で落とし所をみつけなきゃならない問題なので、もし仮におせっかい焼きの人に意見を仰ぐと、面倒くさくなります。他人には絶対に解決できないんです。他人の沢山の例などを自分で咀嚼しながら、自分で解決するしか無いのです。



■まとめ

 どうしようもならない怒りはとにかく貯めこまず、全部書きだした方が良い。しかも、残る形で。もちろん個人情報とかは出しちゃダメですけど。発信しておいて、あとで読み返して、自分にとって必要な物を見つけていく。執着しているダメな部分を選別していく。見せびらかして、自分の糧にしていく。

恨みつらみは大体は自分の弱点や欠点が刺激されている状態。相手が良くしてくれない、相手が思った通りにしてくれない、相手が裏切った、相手が理解できない。そういった部分全部露呈して、自分の問題を振り返ってみましょー。

どこまでいっても自分の心をまず納得させるところから。

いやほんと。