出典:いらすとや
批評家根性というのは簡単に言いますと、何か特定の事柄について、常に反対意見、消極的な意見や常識などを言うだけで、自分では何もしない人のありかたを指します。 直接面と向かっていえば当然相手には不快に思われますから、遠回しに例えば匿名掲示板などを利用してあーでもないこーでもないと弁舌を述べることも、心のなかで思うことも全部含めて。
なぜに肩身が狭くなっていくのか、また、その肩身の狭さからどう抜けだしていくのか。批評家根性がすっかり根付いてしまった人に向けて。
■知らず批評家が生まれるシステム
これは日頃からテレビなどを見てる人が顕著であります。何かと申しますと報道バラエティやらワイドショーやら。彼らのニュースに対する姿勢は常に「神様からの目線」です。知識は無いが、自分はこういうのはいけないと思う、こういうのは間違っている、そんなのばかり。
意識せずにこんなものを長年見続けていれば、頭の中の一部が常に批評家様となってしまいます。
■批評家が何故ダメなのか
人を不快にするだとか、そういうありきたりのことはもう語られているのでどうでも良いです。批評家根性が最もダメにするのはアナタの人生そのもの。
何に対しても神様の目線でものを語り、自分の考えもまとまらず、なんとなく毒にも薬にもならない「世の中がこう言ってるからダメだよ」みたいなことしか言えなくなる。
そんな人間別に居ても居なくてもしょうがない、ってなっちゃうわけですよ。だってその人に聞かなくてもいいわけですから。
更に批評家が板についてくると、基本的に「何もしなくなる」。行動力はどんどん失われ、自分が辛くなるのがわかっているのに保守的な意見にばかりとらわれて、自分の中のメインが「人を批評すること」になってしまう。
こうなってくると…実に寂しいですね。
■批評家根性が未来の自分を苦しめる
誰かを批評することがアイデンティティになると、その矛先は自分にも向かいます。自分は何をやってもダメ、自分になんてやれるわけがない。未来の可能性がどんどん先細りしていき、やがて、自分は何のために生きてるんだろう、なんてところまで堕ちていってしまう。
一方、当然他人にも嫌われますから、現実問題としても肩身はどんどん狭くなっていってしまいます。ところが批評家根性が身にしみてしまっていると「自分が言ってることが分からないなんて何て下らない奴らだ」などと見当違いのことを考えるようになってしまう。
■批評家を辞める方法
簡単なことです。
これから一切の批評を辞める、と心に決めるところから。
第二に、批判の集まるところに顔を出さない。あーでもないこーでもないと批評家ぶってる人たちは常におります。そこからのコンタクトの一切を絶つ。
で、第三に、とりあえず批評してきたことを片っ端からやってみる。で、やってみて、経験してからものを言うクセをつける。これは本当に批評家根性のついた人たちにとっての良い薬となります。また、こうした経験を通して徐々に自分のアイデンティティも形成されていく。
■脱・批評家
私も随分批評家の祖母の下で育ってきて、某掲示板なども見てに随分批評がくせになっていました。しかし、その批評から得られるものは何一つありませんでした。むしろ、その批評から失うものばかりでした。批評して意味があるのは、批評して金貰ってる人たちだけです。
批評はあなたの人生を奈落へと誘います。どうか、その目で足で全身で、体験する大切さを見出していただければと思います。その体験やそこから生まれるアイデンティティ、また自分に備わっているクリエイティブな一面を見出して、自分を育てていってみてください。
そしたら人生の歯車が正常に動き始めるはず。
いやほんと
コメント
コメント一覧 (2)
根が真面目な人間ほど陥りやすい罠かもしれません。
自分のことは棚に上げる!主義のずうずうしさを持つ者にのみ、
批評家と自己実現の両立が許されるのかもしれませんね。(苦笑)
そうですね、どこまでいっても競争社会であることに変わりはないので
批評しているヒマがあれば図々しくも他人より一歩踏み出す勇気が
何よりまずは必要なのだと思います。