20140528
出典:ピープルズ 無料イラスト素材

 何をやっても続かない人がおります。何をやっても続かなくて、やがて、こんなこともできないで自分はダメであると落ち込んでいってしまう。

続けるコツとは何か。また、続けるってそもそも何なのか。

ブログ運営を通して感じた、「継続力」について考えてみました。



■続けるコツ

 継続力無い人にとって、個人的にとても大事だなと思ったのは、禁煙方法と同じで「私はこれから毎日更新します」と宣言することです。ネットになり周囲になり。

しかも、何度も。

何か続ける、となった場合に、その事自体を続けるよりも一歩手前の「とにかく宣言し続ける事」というのが一番の薬になります。

理由はもちろん簡単で、後に引けなくなるからです。



■継続力は「やらざるを得ない環境づくり」にある

 逆にですね、何事も続かない、という人の特徴として、いつでも逃げ道を用意している状態になっているというのがあります。例えば勉強を続けられない人は「どうせこれやらなくても何とかなるし、無理に続けなくてもいい」という心のスキマが必ず存在している。

生きるか死ぬかのステージに立てば、当然後に引くことなど出来なくなるからがむしゃらにやるっきゃないのですが、逆に「そんなギリギリのところにまで立たないと自分って何も出来ないの?」となってしまうのではあまりに辛い。そんなギリギリばっかりじゃ疲れきってしまう。



■それでも続かないものは

 生死に関わる問題ではなく、何か続けたいんだけど、続かない。宣言して、自分を追い込んではみたものの、やっぱり続けられない。

それは単純に「自分には興味が無いものである」という可能性がございます。この場合は苦行になりますので、確かに経験にはなると思いますが、それよりももっと興味のあることを探しまわって、色々と視野を広げていった方が良いと思います。

そのうち、自分にとって興味の対象が見つかってくるはずなので。

そしてもうひとつの理由としては「それをやることの意義が見いだせていない状態」という可能性がございます。



■そもそも何故そんなこと続けるのか

 当ブログが平日毎日更新になったきっかけは、「ただただ続けるということ」にも書きました通り、「単にブログを続ける」ではなくて「当たり前に感じたことのシェア・ログ」や「自分自身の思考の変化や管理のためのマインドログ」として機能させようと思ったからです。

ただ、いきなりこの目的が見つかったわけでもなく、とりあえず適当にやりながらある日、更新の意義を見つけた、という状態でしょうか。



■適当でいい

 継続することに脅迫概念を持っている人は、イチかゼロかでしか、続けることを考えられていないように感じました。そうではなく、0点から100点の間で「今日は20点だったなぁ」「今日は60点はいけたかもしれない」のような感じで数値化してやれば良いわけです。

ブログ運営だったら「今日は何も書かなかったけど、ブログを更新するかどうかは考えたから2点くらいあげてもいいだろう」「今日は全然中身の無い事を書いたけど、更新はしたんだから50点はあげてもいいだろう」

こんなふうに、完璧を求めない。これが、続けるコツであると感じました。




■適当力が、やるやる詐欺を追い払う

 宣言するわりには全く効果が出ない人のことを、やるやる詐欺と呼んでおります。さんざんやるやる言った挙句、何も成果を提出しない人。彼らに言うと「こんな中途半端なもの出したってしょうがない」「こんな恥ずかしい物外に出せない」「どうせこんなことやったって結果は見えてる」

彼らの根底にあるのは「自分は完璧なものを作れるはずだった」「完璧なものしか世の中は認めてくれない。何故なら自分の尺度では完璧なものしか認めないから」といった過度に穿った世の中の見方といったところでしょうか。。。

この手のやるやる詐欺の人達は、適当力が欠落しております。完璧思考。先述したゼロかイチか、白か黒かしか視野が無い状態になっております。

だから、まずは点数付けの概念を知ること。これが、やるやる詐欺から脱して「適当に継続する力」を養ってくれます。



■目的なんて後から見えてくる

 継続できない人、そもそもスタートも出来ない人。目的が無いから続かない、なんてことを考えてしまっていると思いますが、実はそれがそもそもの間違いなわけです。

人間は本来目的なんて持っていないのです。出会う人々や情報、外の日差しや街の風景、肌で感じるありとあらゆるものが、勝手に貴方に「目標を与えてくれる」のです。

そのためには、まずは歩き出さなければなりません。歩く事を続けなければなりません。
その価値に出会うため、生き続けるために、呼吸をしなければなりません。

とりあえず、歩いてしまえば、走ってしまえば、何か見えてくるだけです。

目的なく歩き始めることは、恥ずかしいことでも何でも無く、変化に順応するうえで当たり前の考え方です。「目的が無い」「理由が分からない」歩きながら考えてみてください。

歩いてるうちに、勝手に見つかりますから。



■おわりに

あなたは何も続けられないと落ち込んでいるかも知れませんが、あなたは既に

「続かない」ということを「続けている」

のです。
誰だって、何かを続けてるんです。
そう考えれば、変に肩に力を入れなくてもいいのではないでしょうか。


いやほんと。