20140409
出典:写真素材 足成

 自分は才能がないから、とか、自分のやる気が無いからダメだ、とか、昔から何をやってもうまくいかない、とか、色々と悩みを抱えて生きている人々が居ます。私も何人も出会ってきています。その中で、じゃあ思考を変化させたらいいよ、というのはまず手っ取り早く出来ることなんですが、実はそうした人たちには他にも重要な壁があるのですね。

それは、つまり環境でございます。



■天才たちの環境

 エジソンが生まれた理由は、エジソンが天才だったからか?ではなく、彼の家庭が、エジソンの失敗を受け入れ、物事を徹底的に考えさせる力をつけさせる環境を用意したからです。そこに、エジソンの才能が混ざり合い、芽吹いた。
エジソンがどんなに才能あふれていたとしても、ずーっと萎縮させられ、貧乏な環境だったら彼の才能は芽吹かないまま生涯を終えていた可能性があります。


任天堂というゲーム会社を語る上で外せない横井軍平さん。彼は会社で遊びで作っていたおもちゃを山内社長に見つけられ、怒られるどころか、販売してみろ、というところから彼のクリエイター人生が陽の目を浴びることになります。任天堂という会社、そして山内社長との出会いがなければ、横井さんという人は時代に埋もれていたのかもしれません。
 

日本の天才といえば例えば江戸の奇才、平賀源内。「土用の丑の日」を考えた日本初のコピーライターなどでも有名です。しかし彼のあらゆる感性は、当時の人々には合わないまま、生涯奇抜な事だけをやって、晩年は悲劇の末路を歩みました。
もしかしたら平賀源内が当時オランダに移り住んで居たら、世界に名を残していたのかもしれません。あるいは黒船来航後の海外との交流が本格的に始まった世に生まれていれば、その後の日本の情勢そのものを変えていたかもしれません。


というように歴史的な偉人たちでさえ、環境により大きく人生を翻弄されているのですね。


■貴方の環境は大丈夫?

 毎朝顔を合わす家族は、あなたに何を言い聞かせているでしょうか。普段出会う友達は、貴方にどんな印象を付けているでしょうか。貴方の会社や大学は、どんな「雰囲気」でしょうか。そこに所属している人たちは、どんな雰囲気でしょうか。貴方の居る地域は?街は?

いつの間にか、貴方は貴方の能力を減退させる環境に居るかもしれません。

実のところ、卵が先か鶏が先かという話で、気持ちさえ変われば、環境は勝手に変わっていく、ということもあります。ですが、今までテコでも動かなかったような人が、環境が変わる事で次第に気持ちが変化することもあります。

ただ、気持ちと環境のつながりは非常に密接であることは言えます。なので、もし今まで何度も気持ちの切り替えに失敗している、という人は、気持ちから環境を変えるタイプではなく、環境の変化に気持ちがついていくタイプなのかもしれません。


■環境を変える方法

 身近でできることとしては、模様替え。今回のテーマで考えると、実は模様替えの効果というのは、部屋の整理をすることでゴミを捻出するとか、気分転換ってことよりも、もっと良い意味があるのです。

朝目が冷めて、いつもと同じ本棚や衣装ケースを見て、機械的に毎日同じようにご飯を食べて、会社や学校にいって、うまくいかなくて、帰ってきたらいつもと同じ風景を見て「あぁ今日もダメだなぁ私はダメだなぁ」なんて言いながらテレビ流しながらツイッターを見て、シャワーを浴びて、寝る。

こんなの繰り返してたらそりゃ自分で自分をダメ人間だと洗脳しちゃいますよ。模様替えをすることは、この無味な日常を変化させること「違和感」を植え付けることにより、自分がダメに向かう思考を変化させるのです。

他にも知らないバーにいってみたり、やったことのないレジャーを体験してみたり、行ったことのない場所に繰り出してみたり。

いきなり会社や学校をやめる、という選択以外だっていくらでも環境は少しの労力で変化させられるのです。

貴方を襲う不安や焦りは、そうした環境を思い起こさせる環境を自分で作っているからです。だから一番簡単な手として、お酒に逃げる方法もあるわけですが、これは体にもリスキーで、思考もただ停止するだけで現状になんの変化も及ぼさないので私はあまりおすすめしたくないです。実際酔が冷めて我に返れば、そこにはまた同じ環境があるだけですから。

小さなことから、日常に違和感を与えていく。変化をあたえていく。そうやって、ダメサイクルを生み出す環境をリセットしていきましょう。 




■番外編:他人を変える大変さ 本人が変わる容易さ

 良い環境にいるA君が、悪い環境に居るB君に「君はそんな暗い気持ちだからダメなんだよ。気持ちからまずは変えないと」と言います。「そんなこと言うけど、お前はそうやって良い環境に居るからそんなことが言えるんだよ!」とB君は言う。まぁ、なんのことはない、意思疎通のズレです。

さて、A君は自分の環境の有意さを利用して、B君の気持ちがねじれ曲がってしまった「事実」だけを指摘している。仮にそれがB君の事を友人として本当に変わってほしいから言ったとしても、B君にとっては疎ましいのです。

しかしB君も図星ではあるわけです。この暗い気持ちがダメなことはわかっている。そんなことはB君本人が誰よりもわかってるいる。他人に言われるまでもない。

このすれ違いで喧嘩に発展してしまったりする。

この喧嘩の末、B君の中で燃え上がるものがあれば、その情念のもとに彼の環境が変化するかもしれませんし、一層落ち込んでふてくされて、より悲しい環境を呼び寄せる事もあるかもしれません。何も変わらない日々かもしれない。

また、A君が心の底からB君の事を変えたいと思うのでしたら、環境にまで肩入れし、B君の生活そのものを変える。しかし、B君がそもそもそれを望んでいなければB君は元の環境に戻るでしょうし、逆にB君が変化を求めていたのでしたら、人生が好転していくのかもしれません。

つまり、A君の立場になってみると、他人を変えるというのがどれだけ大変なことか、というのが分かると思います。
一方B君の立場であれば、外からのちょっとしたきっかけで、後は自分次第でいくらでも変化が可能であることも分かると思います。

他人に自分を変えてもらおうとしている人は、その他人にものすごく莫大なエネルギーを使ってもらわなければならないことを自覚しなければなりませんし、変えてもらっている自覚があるのでしたらものすごく感謝したほうがいいですし、それでも結局最後は自分次第である、ということを知ってもらえたらと思います。


■まとめ

 天気ひとつとっても気分が左右され、消費行動にさえ影響を及ぼすわけでして、環境が貴方の心に及ぼしている影響というのは計り知れないものがあります。何かうまくいかない。何かがおかしい。そんな時には、一度貴方の環境を身近なところから振り返ってみてはいかがでしょうか。


いやほんと