20140401
出典:写真素材 足成

 新社会人のシーズンなので、一応時事ネタに飛びついてみようと考えてみましたが、私のようなクズに考えられるのはこんな卑屈な話題だけでございました。無念。というわけで、社畜ライフを経験しながら現在はのんびり会社と自分の時間の折り合いをつけて過ごしている私が考えたなりの、社畜にならない方法です。

真面目系クズの気がある人はサラっといつの間にか社畜のステージに飲み込まれていたりするので注意してください。


■社畜の定義

私が見聞きしたり体験してきた中での総合的な印象です。
 
・会社の言う事が絶対になっている
・社長や上司などの意見を絶対視する
・サービス残業などに対して「自分の力不足」で思考停止
・飲みニケーション(笑)
・上司や会社の空気をまず第一に考える
・遅くまで働いている事を自慢する
・周りに会社のために働けなどを強要する
・自分より仕事が出来ない人間を排除したがる
・自分の会社が最高だと思っている
・自分はこの会社の外ではやっていけないと思っている
・クビを恐れている


というわけで私の中での社畜の統括としては「会社依存」に尽きます。
さらに言えば
 
・会社が大好きすぎて周りが見えてない人
・会社が嫌いで嫌いで仕方ないのに、それでも会社に行かなければという脅迫概念に襲われている人


前者は可愛がられやすいですからボロが出なければ大丈夫ですが、何かが折れてしまったときに病んでしまう可能性が。また、後者はもう完全に会社依存。逃げ道が無いと自分に暗示をかけてしまっていて、この手の人が主に5月病やら鬱やらを発症しやすいように感じます。


■社畜にならないためには、依存心からの脱却が不可欠


 会社依存タイプの人は、社会に出るまでに自己のアイデンティティを養って来れなかった人なのではないかと考えます。会社で働く理由が「保身」になってしまっている。社会に出て働くという意味を見出せないままとりあえず「あなたは今日から大人ですよ。大人なんだから良い企業に行って働きなさい」と、放り出されてしまった。働く意義も見出せないままに。

その状態で上司などに「働くというのはこういうことだ」と、上辺だけの言葉を押し付けられ、従ってしまうようになるのです。貴方が今自分の意思でその会社に在籍しているのでしょうか?それとも誰かに言われたから働いているのでしょうか?

貴方は何のために働いているのでしょう。何故その職業に従事しているのでしょう。貴方でなければ出来ない事なのでしょうか。

人や何かに依存しないためには、常にこの自分への問いかけが必要となってきます。


■狭い価値観が社畜精神を養う

 常々くどいほどに当ブログで述べてきている、本を読み、価値観を広げ続けよう、というのはこの社畜のテーマにおいても重要になってきます。特に自己確立が成されていない状態で、特定の価値観(所属している団体やら会社やらチームやら)に身を置き続ける事は、貴方の価値観を酷く狭めたものにしてしまいます。

それが極端に行きすぎれば「自分はこの場所以外でやっていけない」などと勘違いした発想を生んでしまいます。貴方は普段からもしかして周囲にそんな事を言われていないでしょうか。

結論としましてはどんな人間だろうと「ここでしかやっていけない」なんて事はまずありません。しかし、その言葉を自分自身に与え続ければ「自分はここでしかやっていけない人間」になってしまいます。また、周囲が言うのは「お前程度の人間は一生安い賃金でここに居ろ」と見下しているだけです。何故たかが他人に貴方の人生を決められなければならないのでしょうか。

そしてよく考えていただきたいのですが、就労する中で「私はここでしかやっていけないです」というのは会社に対して酷く失礼な言い分にも繋がります。自分を低く置いて「そんな低い人間を在籍させている会社です、社長の会社は」と言っているようなもの。こんな気持ちで居ればいつまでも貴方は会社にとって都合よく切れる人間であり続けますし、いつまでも貴方は会社からも社会からも自立出来なくなってしまいます。

というわけでして、狭い価値観というのはとにかくロクな結果を生み出しませんので、社会人だからこそ、学生時代よりも一層勉強に励み、いつでも会社なんて利用してやる、位の気兼ねでやっていっていただければと思います。



■誰もが正しさなんて持ち合わせていない

 生きてきた年数、社会への貢献度、違いはあれども私達人間は皆本来対等の立場から意見を言えるべきですし、こびへつらって依存した関係から何かは生まれません。上司も社長も会社も社会も間違えます。価値観を広げることにより、その間違いに気付くことも正すことも回避することも出来るようになります。

広い価値観は貴方の人生を助ける知恵となります。


■一朝一夕のものではない

 「これさえ意識しておけば大丈夫、社会人になったら心がけたい○○つの事!」とか「劇的に人生が変化する○○の思考法!」とか、最近は過剰な見出しが多いように感じます。しかし、社畜に根付く、依存心や自立の思考というのはそんな簡単に見につくものではありませんし、普段から自立の環境に立っていた人にとっては何を今更な話なのです。

貴方は例えば「たった1ヶ月でヤンキースの1軍スーパースター選手になれるたった7つの法則」なんてものがあるとして信じますか?具体性がある分余計に無理だと実感できますよね?選手になるための労力などを想像できるわけですから。

これは思考だって同じ事が言えるのです。思考も筋肉のようなものです。今まで自立出来てなかった人間が明日いきなり自立するなんて不可能なんです。だから、鍛えるんです。本を読んだり、別の環境に行ったりしながら、自分はどうなりたいか、何を社会に発信したいのか。日々、問いかけ、日々勉強する。

やってる人間はもうとっくに向こうに行ってしまってるのです。でも、仕方ない。彼らはそうだった、というだけ。貴方はこれから頑張ればいいだけです。


■まとめ

 社畜から脱出したいと思った今日がスタート地点。じっくり思考を鍛えて自立しましょう。結果としてそれは貴方を会社から脱出手立てになるかもしれませんし、あるいはあなたこそが会社や社会にとって重要な存在になっていくかもしれません。いずれにせよ、依存、そして社畜からの決別が貴方の人生を前向きにしてくれる事間違いなしです。

いやホント。




☆自立に関する記事もオススメです