20140306


 何年か前、私自身が結構ヘマというか言いがかりで会社でがっつりと追いやられることがありまして、その際に「クビになった後どうしよう?何したらいいんだろう?」ってことを全然考えてなくて漠然とした記憶がございます。その際に色々と検索しながら、方々の記事を読んで随分気持ちを楽にしてもらっていました。

というわけで、同じ境遇に立たされている人のためにと思い、記事化いたしました。

■クビ(解雇)と退職の違い

まずは基本的に会社を辞めることについておさらいです。

キノシタ社会保険労務士事務所-解雇と退職
クビになることと退職届けを出す事では、失業時の保障が変わってきます。
 
自分から「辞めます」というのが自己都合退職
この場合、失業保険がもらえるのは4ヵ月後 

会社に「明日から来ないでくれ」と言われるのが会社都合退職
会社都合退職の場合、失業保険がもらえるのは1ヵ月後

上記リンクでは、会社の微妙なニュアンスを取り違えると、自己都合にされてしまう危険性などにも触れられております。


尚、自己都合・会社都合に加え、勤続年数や雇用保険の加入年数によっても違いがありますので詳しくは下記から。

失業保険と退職の段取り



■企業は何故自己都合退職に誘導したいのか

なぜ会社はリストラするときに会社都合にしたくないのですか?-yahoo知恵袋

簡単に言えば、解雇予告費用、助成金の負担が増えること、労働監査局からのケチつき、社会信用諸々を考えたとき、社員自ら会社を去って貰ったほうがあらゆる面で都合が良い分けです。2つの退職を天秤にかけたとき、会社都合による解雇はデメリットが大きかったわけですね。


■会社都合退職支援への動き

日本の雇用はどうなる?!企業はリストラすると60万円の補助金を得られる制度が3月から
ちなみに今年から施行される制度では、これまで解雇は企業にとってデメリットが多かったのですが、再就職を支援することで国から助成金が得られるようになりました。
なので今後は、企業も積極的に解雇をしていけるようになりますね。


■補足:会社が倒産した場合は?

倒産時にこそ活用したい雇用保険の失業給付

とりあえずハローワークへ。これで「特定受給資格者」という扱いになります。失業手当の給付期間に変化があります。


■「クビになるかもしれない」「退職しよう」と思った時に見直したいこと

 ここまでは仕組みについてのお話でした。次は実際どういった形であれ会社を辞めたい、辞めなければならない、そんな状態の時に何を見直すかについてです。

・そもそも何故今の会社に居るのか
・その目的はこの会社でなければ果たせないことなのか
・自分は今、どういった金になるスキルを保有しているのか
・別の受け入れてくれそうな企業はあるか
・当面の生活の蓄えはあるか
・逃げ場はあるか(恋人の家や、実家等)

まずは簡単にここまでクビになると真っ先に困るのはやはり生活の工面です。ここに対してどれだけ保障があるかをまずは考えてみます。箇条書きにして、パッと見渡せるようにすると良いです。上記にサクサクポジティブに回答できるなら全然「積み」ではないのでどっしり構えていていいのではないでしょうか。つまり辞めても先が真っ暗ではない状態です。
 

問題なのは、全部の項目がネガティブだった場合どうしたらいいか。つまり「やりたいことが特にあるわけではないが、死なない程度の金と保障のために働いていて、クビを宣告あるいは辞めざるを得ない状態になり、頼る宛てもスキルも無い」場合です。


■今すぐ起業準備

 もう一刻の猶予も無いので、自分で金を稼ぐスキルを一刻も早く身につけましょう。PC一つあるだけでアフィリエイトもプログラム外注も文章書きもアプリ開発もせどりもなんでも出来ます。
事務所を構えて何百万円も借金してどうこうではありません、とりあえず一刻も早く自分でまずは1円でも稼ぐ感覚を取得しましょう。すぐに会社を辞めずに、まずは副業でもかまわないので事業主としての感覚を手に入れましょう。


■何故起業なのか

 誰かに時間を拘束されて働くスタイルが当たり前になっている感覚をまずは取っ払うためです。自分の限られた人生の時間を会社のためではなく自分のビジネスのために使い、金を1円でも得る。

1円でも得られるようになれば、次はどうしたらもっと稼げるようになるのか考える。このお金が発生した人が何を考えてお金を払ったのか考えるようになる。つまり商売におけるニーズを考えるようになる。そうしてじゃあニーズの多いものは何か、流行は、下火状態なものは何か、これから来るものは何か。お金を借りるにはどうしたら、税金とは、法律とは、経営者というのは何を考えているのか…



■会社ではなく世の中に必要な人間になれる

 上記のプロセスから見えてくるのは、会社員時代の歯車のようにお金の流入も何も分かって居なかった頃よりも、ずっとビジネスに対しての嗅覚が鋭くなるという事です。すなわちあなたの価値が「1つの会社で要らない人間」から「世の中にとって価値を生む人間」にクラスチェンジするのです。

これが、アルバイトやただの作業労働者として雇用されるようになると、結局いつかはまた同じような悩みを抱えてしまうことになるわけです。


■上手くいかなくても

 この考え方が出来るようになってくれば、再度就職する際に会社員として重宝されるようになります。あなたはタダの作業者ではなく、予算に目を光らせ、企画者として小さな事業者として、チームを引っ張る人間としての才覚を手に入れているわけですから。仕事の出来る人間出来ない人間の差はこれです。


■クビの危機や退職の意が浮かんでいる時期は絶好の転機

 ネガティブであれ、ポジティブであれ、あなたは今変わらざるを得ない状況に立っているということです。なんでもない日常をなんでもなく過ごしているときよりも、背中には常に危機感が常駐している。最初は苦しいかもしれませんが、これが日常化してくると、この危機感を武器に出来ます。


■個人で活動している人を探す

 それでも目の前が真っ暗な人向けです。

個人で活動、あるいは個人が表に立って行動している人を探しましょう。大体ブログかFacebookをやってるので、自分の悩みに答えてくれそうな人、ビジネスを発信している人を探します。キーワードで検索したらいくらでも検索できます。そこで、自分の提供できる技術やネタを提示し、コンタクトをとります。以下は私が実際に過去にコンタクトをとった時の文の要約です。

はじめまして○○様。
私現在○○の業界に身を置いております○○と申します。
現在低迷している業界の中、私はチームの責任を負わされて会社内から孤立無援状態に陥りました。
もうこうなっては一人で何とかビジネスを進めていくしかないと、会社人としての生は諦めて
色々な場所を巡っている間に、こちらにたどり着きました。
○○様が発信されている△△が大変面白く、勉強させていただいております。
特に○○のコンテンツが気になっていました。
私は業種柄○○の技術は普通の人よりは出来ると思っております。
大変ぶしつけとは思いますが、もしよろしかったら
○○様のコンテンツのお手伝いをさせていただけないかと思い、ご連絡させて頂いた次第です。

ぶっちゃけWINWINとか何も考えず藁をも掴む思いだったのですが。これをきかっけに色々とビジネス的思考を教授いただいていたりします。ある意味この人と出会ってなかったら今の自分はもっと違ってたんだろうなぁ…。

つまり、自分が世の中に働きかけていき、外部から刺激をもらうのです。 


■変わりたい、じゃなくて、変わる、のです!

 もうクビか退職かまで考えているならば今後も常にその思考はよぎるのです。で、あればここを機転に一発思考を変えていきましょう。変われないと思っていたら変わらないですし、変えてやると思えば変わるのです。不思議な事ですがそんなものなのです。

この辺の書籍とかマインドを変化させる上でオススメですよ。

■まとめ

 組織からの離脱思考はある意味重大なチャンスです!このチャンスに是非自分を磨きまくって、今後の人生の糧にしていきましょう!捨てる神あれば拾う神ありです!

いやほんと。