先日面白い記事がツイートで回ってきました。
モチベーションを下げる罠、「アンダーマイニング効果」にご注意。 - 烏は歌う
人間の内発的モチベーションと外発的モチベーションのお話でした。興味のある方は是非。

先にまとめますと
「あなたは2種のモチベーションを認識しているか?」
「『安定志向』の正体」
「自分のモチベーションを支配するには」
のような内容でお送りいたします。

■子供の教育の例

奥さんがこの前、企業の研修でモチベに関する講義を受けてきたとのことでその内容

子供に勉強させたい夫婦の例。
1.あまり勉強をしない子供が勉強をすることを楽しめるようにするため、夫婦は子供に「勉強したら欲しいものをあげる」という約束をした。子供はその決め事を必死にするようになった。夫婦はこのきっかけがきっと、子供にとって自主性をもたらすと思い、最終的には何もあげなくても勉強するようになるだろう、と思い徐々にあげる物の量や額を減らした。結果として、その子供は何かをもらえないと勉強をしなくなった。


親は勉強をさせるという「目的」のために欲しいものという「手段」を用いましたが、子供にとっては欲しいものという「目的」があるから勉強という「手段」を行うようになってしまいました。子供にとって勉強は外発的モチベーションが与えられないと達成できないものになってしまったという例です。



2.同じくあまり勉強をしない子供に、夫婦は何故勉強がしたくないのか、楽しくないのか、何が楽しいか、興味があるかなどを問いかけた。そして、その興味のあるものを実現するためにはどうしたらいいかを考えさせた。その目的のために子供がその勉強に必要なものであると言われたら買って上げることにした。すると、子供はどんどん自分で何事も調べ、いつの間にか勉強をするようになっていた。


この例ではまず、子供が勉強という「手段」が何の「目的」のためなのかというのを考えさせています。そして○○をするためにこの勉強が必要だ、ということを自覚し、子供が内発的モチベーションを元に行動をしています。親は、子供の学びたい事のために必要なものを買ってあげています。



着目すべきは、どちらの夫婦も「欲しいもの」を買ってあげているということです。


■内発的モチベと外発的モチベを混同することにより起こるモチベ低下の例

・何かを実現するために給与の高い会社に入社した。しかし給与を貰っていると強く意識するようになりしかも景気は低迷。気付かぬ間に給与のため生活のためが第一に働いていて、いつの間にかモチベーションが上がらなくなった。そのうち何のために働いているのか生きているのか分からなくなり鬱になった。


・自分が楽しくて考えた絵や動画を誰かに見てもらいたくてサイトに投稿した。しかし、PVや収益が上がるにつれて、気付かぬ間にPVや収益のためにモノ作りをするようになり、モチベーションが気付かない間に落ちた。モチベーションを維持出来ない自分はダメな奴だと、手を引いてしまった。


・ゲーム内で強い装備を手に入れて冒険を有利に進めたいのでガチャを引いた。ガチャ装備により皆に頼られるようになった。嬉しかったのでより課金をして、装備を手に入れ十分に強くなった。しかし、新しい、少し性能の違う装備のガチャが登場した。新しい装備をした人が頼られるようになった。負けじと更に課金をするようになった。いつの間にか、冒険を有利にする目的ではなく、目立ちたいがために大量の金をつぎ込むようになっていた。


・テストの点数が悪いと親に怒られた。勉強の大切さではなくテストの点数をとって親に怒られない事が目的になり、何をするにも誰かに怒られないために何かをするようになり、いつの間にかモラトリアム人間・真面目系クズなどと呼ばれ、人生が行き詰った。


・様々な理由で生活出来なくなってしまった人を支援するために「ある団体」が資金援助制度を行った。多くの人がありがたく思って制度を利用した。景気が低迷したので資金援助制度の支給額を減らした。「私達は人間らしい生活もさせてもらえないのか!」と、ある団体は糾弾されるようになった。ある人にとって、その制度は「支援」ではなくいつの間にか「施し」になり、そのある人にとって「ある団体」は。援助してくれる優しい団体ではなく、自分の生活を守ってくれない団体になった。


■外発的モチベーションに毒されてないか?

 たとえば内申書とか、テストの点数とか、普段から私達の周りには外発的にモチベーションを促すための仕組みが配置されています。他にも時計の値段靴の値段車の値段、年収に学歴に持っている資格に職歴にと。それらは全て外発的モチベーションを促すために設置された記号という一面を持っています。もし今八方塞がりな状態になっているとしたら、もしかしたらその外発的な要因にがんじがらめになっていて、自分が本来どうありたいのかというものに向き合えていない可能性があります。


■就職に対する安定志向の正体

 外発的モチベーションの最も良い例としては「お金」です。お給金が安定して上がっていく、景気が良くなっていく、という見通しが立っていた世の中をベースに捉えた思考の場合、お金のために行動することでモチベーションは高まっていっていました。そして、いつしかお金(外発的モチベ)のために勉強することが目的となっていました。しかし「お金」が不安定なものになる=景気が低迷する=目的が揺らぐ、という状況が現在です。

そうなると、お金のために勉強してきた人達にとってその「目的」が不安定な場所よりも「うちの会社は絶対大丈夫、大企業は安定してるから大丈夫」という安定した外発的モチベーションを提示してくれる企業や公務員などにすがりたくなるわけです。逆に、お金を提示できない、赤字の企業に価値を見出せなくなる(スタートアップ時の起業などのこと)。

これは、就労目的=お金 という外発的モチベーションの教育がもたらした当然の結果とも言えます。若者の就労意識がー起業意識がーなんて方面上の事象に過ぎず、もっと根本的な思想のうねりが様々な世論の背景に見え隠れしているように感じます。



■外発的モチベーションに依存し続けると、他人の言いなりになる

 自分で何も考える力が無くなっていくので、他人の言われるがままの人生になります。モチベーションをあげてくれない相手が悪いとか言い始めちゃいます。あいつのせいでモチベーションが下がった、あいつが空気読まないから、など自分の人生を全部他人のせいにするようになってしまう。


■モチベーションを上げるには

 例の段階で答えが出ているような気がしますが、当ブログでも何度も書いている「自分に問いかける」というところから始めることにあるように思います。そして自分の中の夢を見つける。夢を誰かに見せて貰うのではなく、自分で夢を見て前に進み続ける。

 

■人は描いた未来に進む

 いわゆるビジョンというものですね。「引き寄せの法則」とも呼ばれています。
人は、「なりたい」と思うものにも「なりたくない」と思うものにも向かっていくそうです。
貧乏になりたくない、といくら思っていても、貧乏な生活をイメージしているのであれば、人は貧乏に向かってモチベーションを向ける。
金持ちになりたければ、自分が金持ちになって何をやっているのかイメージすることで、そのイメージのために行動のモチベーションが向かう。
起業して成功したければ、成功した自分がどうなっているのかをイメージする。 

何でこんな事言えるのか、といえば松下幸之助が「何度失敗しても、成功するまで続ければ、失敗はすべて成功への過程の「いい経験」になるのでしょう」という言葉を残しています。つまり裏を返せば失敗のビジョンばかり浮かべていれば、自分が今成功しているのかすら分からないままいつの間にか失敗に身を置いてしまいそれがイメージ通りに叶ってしまって諦めてしまう、とも言えます。

自分のビジョンを成功の方向に向け、自己完結型の外発的モチベーションにすれば、内発的にも外発的にもモチベーションをコントロールし、常に高いモチベーションを維持できるのかもしれません。



いや、ほんと