本日は前置きは無し。すぐに本題へ。


■ゼークトの組織論

 インターネットに普段から触れる貴方であればハンス・フォン・ゼークト上級大将の名前を知っていると思います。知らなくても、以下のリストはどこかで目にしたことがあると思いますので今更引け合いに出すのは恥ずかしいのですが本テーマのために必要でしたので。


①有能な怠け者…前線指揮官向き。理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。

②有能な働き者…参謀向き。理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。

③無能な怠け者…総司令官・連絡将校向き。理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである。

④無能な働き者…処刑するしかない。理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。



 あなたが真面目系クズとして「悩んで」いるのであればあなたは少なくとも「有能な働き者」ではないはず。有能な働き者であればあちこちから引っ張りだこになっているはずなので。あなたはつまり①、③、④のいずれかにある可能性がある。しかし仮に①であった場合、これも既に人の動かし方などの本質を知っているはずなので、今更自分の気質に悩むことは無いと思う。そうなると、残されるのは③か④になると思われます。


■真面目系クズはハイブリッド人間か?

 真面目系クズが表面上社会的体裁を取り持とうとする場合、一応の行動はする。それはつまり働き者であることをアピールしたがるということだ。ところが勤勉ではなく、体裁を取り持とうとするのは単に自分が楽をしたいからです。


■真面目系クズは無能な怠け者

つまり、表向き(当人は有能なつもり)働き者を演じながら、事実上は無能な怠け者であると考えられます。


■あなたの悩みを生んでいる、周囲の人間が理想とする"有能な働き手"

 世間一般が求めてるのはだいたいコレです。何故ならそうした人達が居ることで自分らが"無能・有能な怠け者"になれるから。楽したい人間に貴方は「もっと真面目にやれ!何故こんなことができない!皆やってるだろう!だからお前はクズなんだ!」といわれてるわけです。そんな人達の言う事を聞く必要は全くありません。今あなたをバカにしている人々の根底もそこにあります。そう考えるとバカらしいくなると思います。


■今までと間逆のハイブリッド人間に

 人前では存分に怠け者を演じましょう。誰かに頼って、誰かに寄り添って、一杯人頼みになりましょう。別に頼らなくてもいいですけど、とにかく一杯楽しましょう。そして、人前で楽になるために、楽をするために一杯努力しましょう。もっと自分が楽するにはどうしたらいいだろうか?をとことんまで考え研究しましょう。


■周囲の頑張らせよう、があなたを苦しめるならば

 あなたの「もっと皆が楽できるようにするためには」という考えや研究は皆を楽に、楽しい方向へと導いていくはずです。あなたが楽をしようとした結果不幸が生まれるとしても、そうしたらまた別の楽を探せばいいだけです。依存し、安定を求めようとするから、それが無くなった時不幸だ不幸だ言ってるだけです。世の中に安定などありません。万物流転です。安定神話説を主張する人は、流転のために生まれる不幸よりも、安定のために数多くの不幸が生まれていることに目を背けているだけです。


■世の中は楽するために生み出された仕組みが盛り沢山

 例えば誰でも知ってるお金。お金は何故生まれたかと言えば、物々交換の手間を大幅に減らすために生み出されたもの。よりコンパクトにより記号的に分かりやすくすることで、お金が必要な本質なんて考えなくても良くなるようにまでお金というものは浸透しました。歴史の流れで言えばまだまだ社会問題との折り合いが付けられていませんが間違いなく携帯が不要な電子マネーに行き着くでしょう。

 例えばいつでも出来たてのラーメンを食べたいから。わざわざ面倒な手順を踏まなくても良いように、楽しておいしいものを食べるためにカップめんが生まれています。

 例えば契約社員は正社員時における会社の解雇リスクを減らすため、企業が楽に人材を得るために生まれた仕組み。

 例えば真面目系クズという言葉は、人を形容する際にあらゆる負の観点をまとめた総称とすることで楽に人間を分類したいから生まれた言葉。


■諦めてはいけない

 怠け者はシステムを生み出す可能性を存分に秘めています。自分がもっと楽になるために自分自身をどう操作したらいいか、考えれば考えるほど無能な働き手よりも多くの選択肢が見えてくるはずです。


■選択肢が見えないあなたには

 上司に媚びるしかない、とか親の機嫌を伺うしかない、など限られた選択しか浮かばないあなたは、無能な怠け者であることを自覚し、黙って誰かのいう事に従うこともまた人生です。有能な人にめぐり合えればラッキー。

でも、その人生に抵抗感がある。
でも、何も自分には分からない。

だったら、まず何でもいいから本を読んで下さい。それも小説や創作物ではなく、経営者の本など。幸いな事に私達が今生きてる時代は沢山の経営者が自慢話を書き連ね、発刊してくれています。tiwtterなどでも多くの知識人が日々情報を発信してくれています。学ぶ事がこんなにも簡単に出来る、本当に素晴らしい世の中になっていると思います。

以上です。










































































































■自分の器をゼロに

 ここまで読んでるならばあなたはもう本当に無能であることを自覚しているものだと思います。一つ出来るアドバイスとしては、無能である自分を恥ずかしがらずに受け入れること。あなたの器はもう空っぽ。経験も、価値観もゼロ。器の形態すらあやふやです。恥も外聞も無い。ただのゼロ人間。空気。

そうして自分がゼロの存在であるということを自覚すること。その上で、本や様々な識者の声に耳を傾け、自分の器を新しく形作っていってください。あなたは今まで無能だっただけです。それは、有能とは何か、ということを誰も本当の意味で教えてくれなかったからです。

無能な怠け者である自分を受け入れることで、無能というカラッカラのスポンジ状態の脳みそにたくさんの有能な価値観の栄養素を浸してあげて、有能な怠け者にアップグレードしちゃいましょう。そして、自分が楽になるためのアイデアで自分自身を楽にさせてあげましょう。

いや、ホント。


以下は昨年から現在にかけて私がテキトーに読み漁ってきた本の中で印象に残っているものです。
あなたにとっての答えになる本かは分かりませんが、なるべく面白かったと思えるものだけを抽出しています。