世の中一定数バカやる人が居ます。
twitterのバイトの炎上しかり
高級ホテルの偽装問題しかり
冬の海に飛び込んで波に飲まれるのもしかり
下調べも無しに市場に飛び込み失敗する企業もしかり

常識的に考えたらなんでそんなことするわけ?
と思うようなことを「前例」としてやってくれる人が居るから
多くの、バカ予備軍が恥をかかずに、命を落とさずに済んでいる
というのを忘れてはいけないように感じます。


そして現在、インターネットの発達と
スマートフォンなどのメディアデバイスを
多くの人が持つようになったことにより
前例を頼りに生きていける人が増えました。
つまりバカをやる人間の希少価値が更に増したわけです。


バカは未来の開拓者

小学校低学年の頃、学校の政令区というのが設けられていて、
「ここからここまでのエリアしか子どもは遊びに出かけちゃいけませんよ」
みたいな区切りが町内に設けられていました。
当時石橋を叩きまくって壊しかねないほど慎重な私にとって政令区は聖域でした。
 
そんなある日、いつもバカで何かと新しい遊びを考えては放り投げる事で有名だったA君が
自転車で政令区外のおばあちゃんの家に行こう、と言い出しました。
政令区を飛び出すなんてとんでもない。
しかし、たっての願いに断りきれず、ついに区外に飛び出してしまいした。
世界って狭いなぁと漫然と感じていた私にとって
見たことの無い別の町に移動するのは大冒険でした。
足が震え、涙が浮かびながらも、禁則を犯して手に入れる情報の多さにワクワクしていました。 
結果として、帰り際に先生に目撃されてしまい翌朝クラスの中でつるし上げに。
(A君は帰宅中に坂道でコケておばあちゃんの家に引き返してしまい
 目撃されたときは自分ひとりだけだった)
親にもこっぴどく叱られてメシ抜きにされました。

それでも、彼が連れ出してくれたときに感じた世界の広さや
胸が躍る感じ、バレたらもう転校するしかないと思い込んでいたスリル
あんな場所に実は本屋があった、とかものすごい坂道での自転車の制御の方法とか
同じクラスの人達には決して感じられない感覚だったと思います。

これは、バカなA君が見せてくれた、常識から突破した世界でした。
そして、常識の先にあることの方が楽しい、と心の片隅で思うようになりました。


バカに厳しく監視の目が届く世の中

例えば子どもの頃のこうした経験も、今ならtwitterなどで拡散されて
「○年○組のまじクズって奴は学校のルールを守れないクソ野郎だ」と晒されるわけです。
こうなると、普通の人は閉じられたコミュニティでいかに上手く立ち回るかしか
思考能力が働かなくなっていくわけです。
怖い世界です。
だってそのコミュニティ自体が沈む泥舟の可能性があるのに
飛び出していこうとしたら何重にも足を掴まれるわけですから。
一方バカはそんなこと気にしません。


バカのスピード感がなければ勝てない世の中に

バカはフットワークが軽いです。
とにかくノリがいい。
私達、真面目系クズのように、やらない理由を積み立てるのとは正反対です。
イヤなものはイヤだし楽しいことにどんどん向かっていく。
バカだから空気も読まないで、さっさと水の流れに乗ってどこかへ行ってしまう。
その前に向かうパワーと身のこなしは
石橋を叩いている、前例を大事にする人達にはありません。
これまではバカが開拓し、すぐさま賢い大企業などがその市場に乗っかってきていましたが
企業という存在のしがらみが大きくなり、意思決定が鈍くなってきたことから
バカがそのままバカの市場を確立してしまえる世の中になっています。
また、そうしたインフラも順調に整備が進んでいます。
バカが利用されることなくそのままバカを貫ける世の中に移行しているわけです。


私達ももっとバカになろう

こんな事書いてること自体がバカなのですが
バカになりましょう、もっと。
真面目に作業するのではなく、工夫する努力に力を注ぎましょう。
そうしなければ、混沌とした変革期の世の中で
いよいよ登場してきた何十億の世界規模の作業者と
価格が下がる一方の市場で勝負しなければならなくなります※

 ※世界人口の貧困層の底上げがされてきたため、いままで競争相手になりえなかった
  世界中の人がネットワークを通じて仕事ができるようになってきたため
  単一の作業レベルで言えば既に、日本人であることの特権が無くなってきています。

現状、私達はバカのおかげで生きていけています。
だけどバカの市場価値が上がり、真面目な人の価値が下がるのであれば
バカに身を任せてしまったほうが
賢い生き方になるのかもしれません。

リスクを伴うがバックも大きいかもしれないバカな生き方か
徐々に価値の下がる、将来的にリスクにしかならぬやも知れぬ真面目な生き方か
前者は失敗しても這い上がる力を手に入れられるが死ぬかもしれない
後者は失敗にすら気付かず埋もれていく可能性がある

どちらかを選択しなければならない情勢になっていると思います。