ここ数カ月のブログデータをとっていて感じたことと
現在の社会情勢に照らし合わせて
新型うつの発症についてメカニズムをまとめてみました。
あと、多分新型うつの対処法になることも合わせて。



新型うつの症状おさらい
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文章に起こすのが面倒だったので以前の記事から引っ張ってきています。

さて悪意ある画像により新型うつの若い連中が断罪されるような恰好になっていますが
何故こうした症状が発症するのかを考えてみました。

まず、何故うつ病になるのかについて

これは、働く事にのめりこんでいる人にほど起こるということで
結局その先の自分の働きの限界などが見えてしまった時に
無気力感と同時に襲ってくる、責任感。
そこに対応する術を遊びなどで培ってこなかった結果として
起こってしまう、精神を鬱屈とさせた症状
というようにとらえています。
その責任感ゆえに、病気だなんて甘えていられない、とうつの自分を認めようとしない。
いや厳密には病気というか、薬の処方でそうした脳の思考停止を緩和させるだけで
やっぱり素直に「病気」だと決めつけるのはどうかと思うのですが…
今回は議論すべき所ではありませんね。


新型うつと真面目系クズの親和性について

これについて、まず私のブログ読者の解析ですが
訪問の形跡がほぼ「真面目系クズ」と
それに関連させたキーワードを検索して訪れているという結果が出ています。
つまり「ググる」事を当たり前に行える世代なわけです。
加えてこのネットスラングを知っている事自体も。
たまに相談いただく方々の年齢も大体10代~20代でした。
また、訪問時期について実は分かりやすい傾向がありまして
基本的に土日の休日はアクセスが目立って減ります。
長期休暇などがある8月もまたアクセスが目減りしています。
そして、日曜日の夜から月曜日の開始が一番アクセスが集中します。
このことから、真面目系クズという悩みは、
気分をリフレッシュさせる日には発生しないことになります。

こじつけレベルだとは思いますが、ようするに
当ブログに訪れる人々と新型うつには親和性がある可能性があると考えます。

では次に何故、新型うつが起こるかについて


教科書通りが通じない世の中

ある程度の大人世代と現在の若い人達の間に感じる思考の違いとして
若い人たちは皆、自分たちが大人たちの世代よりも勉強をしてきたという自負があります。
または、長い義務教育のなかで、教書通りの世の中の正しさというものを刷り込まれています。
一方でスパルタなどが横行していた時代の大人の人々は
それぞれが間違いなのか正解なのか分からな時代を手さぐりで生き抜いてきたように見えます。

一見すると、子供たちの方が質の良い教育を受けてきているはずなのですが
いざ世の中に出てみると、教科書通りの働きというのが
全く通じない社会情勢になってしまっているわけです。
それどころか、その教育は社会の最底辺の単なる作業者としての勉強であったわけです。


やらされている仕事の単価の目減り

年齢が上だろうと下だろうと、仕事をやらされている人間の割合は変わらないと感じます。
では何故若い人達が落ち込んだ状態になってしまうかというと
ピラミッド構造の会社の問題点である、年功序列主義。
これにより何の責任感もない管理職などが上のポストを辞さないわけです。
彼らと若者の違いは、単に生まれた時代が違っただけなわけです。
しかも若い人たちは、その働き方では賃金がこれ以上上がる見込みも無く
年寄り世代の人達の何倍も努力しなければ組織の上に這い上がれなくなってしまった。
小さな会社単位では違ったとしても、国全体で見た場合の構造は
ピラミッドであることに変わりありません。
その上の人たちを支えるために"働かされている"と考えれば
そりゃ気持ちも鬱になるってもんです。


若者と大人、彼らの違いはその働き方に未来があるか否か

普通の努力ではもう、上に行く事も賃金が上がることも難しくなってしまった。
それゆえに未来を見つめる希望が無くなってしまった。
だから、子供も欲しがらないし、そもそも結婚もまた夢になってしまった。
趣味にかけるお金もより安いものに。
若者の〇〇離れは、単に未来へ失望し、現状を謳歌しようという思考の現れに思います。

ほどほどの努力でも明るい未来を目指せて、その時代に勝ち取ったポストを保持する大人と
死ぬほど努力しなければ何もつかめない若者世代。
これが決定的な差です。
無自覚なのか意図的なのかはわかりませんが
国が一丸となって育ててきた若い人達の思想は
レッドオーシャンへ向かうものになっているのに
それを若者のせいにしているのが現状なわけです。


休日を楽しむのは、苦痛から解放されるための当たり前の行動

若い人達が教科書や学校、テレビなどで学ぶ正しい働き方というのは
苦痛を伴うものばかりです。
つまり、苦しくても貧しくてもとにかく耐え忍ぶこと。
給料というのは苦痛の代償であると。
だからこそ、その苦痛から解放される主に土日は
相対的に、うつの人と比べて楽しめるわけです。
いや楽しまないと心が壊れてしまうわけです。

人間として当たり前の自己防衛の能力が発動しているだけにすぎないわけです。
それを甘えだと糾弾するのはお門違いだと思うわけですが
現状は甘えになるようです。 難しいですね。
でも気にしないで休日はのんびり骨を休めるべきだと思います。


新型うつの対処法は「働かされている」を「働く」にすること

旧来の働き方では既に市場として限界が見えているのは分かっているわけです。
このままの働きでは、日本に暮らすコストを払えない。
今後日本のグローバル化は歯止めが効かない状態になりますから
いつまでも働かされている状態を続けていれば
世界中のより賃金の安い作業者と競合することになってしまいます。

なので、例えば今目の前にあるであっても
それをやらされていることではなく、より効率的に仕上げるだとか
まったく違ったアプローチによる劇的なコストの削減を発生させるだとかをすることで
新しい働きを常に行い、自らがビジネスを生む価値観を持つ。
そうすることで一刻も早く、何億と存在する作業者の階層から
脱却しなければならないと思います。

また、そうした「やらされている」から「生み出す」側に
思考を常に働かせておくことで
いつでも自分が使われる人間ではなく、使う側の考えになれるので
組織や周囲に縛られることなく生きれるようになると思います。


人間の本質的な価値は、自分の頭で考えているか否か

何歳になっても、使われる思考の人達はいます。
使われるから責任もなく、文句ばかり言い続けます。
それが、立場が若い人になった途端に新型うつ扱いです。
酷い世の中です。
ですが同じ穴のムジナになっている場合ではありません。
そうした思考停止から脱却して、自分の頭で物事を考える力を付ける事で
より人間としての価値を上げていけば
こんな新型うつにんなんて悩まされなくて済むはずです。


そして若い人たちの最大の武器は若さと元気です。
歳をとるほどに失うものが多くなり、生きるリスクがどんどん増えます。
そうして身動きがとれなくなる前に
常に新しい価値観を取り入れ、新型うつというレッドオーシャンから
脱出していける賢さを身に付けていかなければならないように思います。


いやホント。



今回の問題の処方箋にもなる、堀江貴文さんの著書「ゼロ」について
http://majikuzu.doorblog.jp/archives/34032131.html
かなーりオススメですよ 


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